パイロットと時計


気分転換に、パイロットと腕時計について書いてみたいと思います。

私は特に時計マニアではないので、ブランドもあまり知りませんし、何本も時計を持っているタイプの人間じゃありません。

自分で時計を買ったのは二度だけです。1回目は中学生の時にアルバイトして買いました。SEIKO ALBAのダイバーウォッチだったと思います。

当時からパイロットに憧れていて、パイロットになった時にも使えるように、「当時欲しかった時計」と同じコンセプトの時計で、手が届く価格を探した結果がそれでした。

当時から私が時計に求めることは、時を「見る」と時を「読む」の違いだったと思います。それが、瞬時に情報を求められるパイロットに必要な時計だと勝手に思い込んでいました。それは今もあまり変わっていません。笑

答えとなる時計は「デジアナ」タイプの時計です。アナログの針がメインで、カレンダーやタイマーの機能は、デジタル表示のタイプの時計です。

決して、クロノグラフ(カレンダーもタイマーも全部針のタイプ)ではダメです。

そんな強いこだわりが子供の時からありました。

パイロットウォッチというと、昔からクロノグラフがたくさん売られていたのですが、それは「デジタル」がない時代の「パイロットの気分を君も味わいたいだろ?」というためのもので、実用的なものではないと思っていました。

なぜ「デジアナ」でなければならないか?という点ですが、パイロットは航空機を飛ばすことで、時計を見るのは一瞬でしかないからです。(エアラインや固定翼のパイロットとヘリコプターとでは感覚が多少違うと思いますが。)

やはり、重要なのは機体の外を見ている時間や、計器類をみている時間は非常に重要で、時間というのはスタート、離陸、WP(ウェイポイント)の通過時間など、それぞれのポイントで一瞬必要とする情報です。

その時に見るのは、時間です。時間は時計の針で指し示された状態を「見る」んです。これがデジタル表示の時計ですと、デジタルで表示された数字を「読んで」時間として「読み取る」必要があります。私個人的には頭の中で同じ「時」を知りたいのにデジタルの方が遠回りだと思っていました。

逆に、カレンダーなどは、瞬時に必要とするというのは飛行中にあまりないですし、タイマーは飛行機の計器版にキッチンタイマーのような、タイマー専用のものを別途ベルクロで取り付けて使います。なので、自分の腕時計を弄ることってあまりないんです。なので、タイマー&カレンダー機能など副次的な部分はデジタルでシンプルにというのが、なぜか子供の時からモットーでした。

中学生の時に買った時計は、何度もパッキンの修理をし、電池も交換しましたが、15年ほど使用して、いよいよ「当時欲しかった時計」である2代目にバトンタッチしました。ブライトリング社のAerospaceというモデルです。これは今でも私の相棒で、左腕の一部になっております。

私は、これがパイロット時計の完成形と思っています。

写真はAerospaceの最新モデル Photo: breitling社aerospace evo

この時計はクオーツで機械式ではありません。電池入れていれば5年ほど持ちますから、定期的にメンテナンスしてあげれば確実に時を教えてくれます。機械式のノスタルジーはいらんのです。

このaerospaceは、液晶部分が反転液晶となっており、本体ケースとブレスレットがチタン製で頑丈で軽く、そしてプロファイルも非常に薄くできていて、誤って周りに当ててしまって傷つけてしまうようなことも極力避けれます。時計選びで悩んでおられる方、オススメします!

ここまで書きましたが、書いてみてどうでもいい内容だったなと思ったり、、、 「私はデジアナ派です。」の9文字でもよかった内容ですね。ごめんね。読んでくれてありがとう。

訓練している時は、みんなG-Shockとかラバータイプの時計している人多かったです。結局あれが一番強いし、機体に傷つけないし、正解かも!

書いていて思い出しました。そろそろ時計の電池交換の時期だ。