平成31年3月19日、クラーク空軍基地においてUH-1Hスペアパーツの比空軍への移転を記念する式典が開催されました。式典には、日本側から藤井防衛装備庁長官官房審議官及び加納在フィリピン日本大使館次席公使の他、フィリピン側からロレンザーナ国防大臣、ブリゲッツ空軍司令官等が出席し、UH-1Hスペパーツのドキュメントが引き渡され、藤井防衛装備庁長官官房審議官、ロレンザーナ国防大臣及びブリゲッツ空軍司令官がスピーチを行いました。藤井防衛装備庁長官官房審議官は、今回のUH-1Hの部品等の移転は、我々の関係をより強固にするのみならず、フィリピンの人道支援・災害救援、輸送及び海洋状況把握に関する能力向上、更には地域の平和と安定に資するものと述べました。ー(参照:在フィリピン日本国大使館)
今回譲渡したのは譲渡で合意している約1400種類・約4万点の部品等の一部で、フィリピン空軍のC-130Tで空輸されたもの。残りの部品等は今後フィリピン海軍によって海上輸送されます。
これによりフィリピン空軍は、地上保管している少なくとも一機のUH-1を今後数ヶ月間で、飛行可能な状態に復帰させることができます。
陸自はUH-1HとUH-1Jの二機種を装備していましたが、1973年度に配備が始まったUH-1Hは2012年度にすべて退役しており、補用品が使われないまま残っていました。日本はさらにヘリの保守支援なども提供できないか検討しています。
参照記事:在フィリピン日本大使館 (https://www.ph.emb-japan.go.jp/itpr_en/00_000821.html )