F-35に相棒出現でミサイルの搭載量アップ

Military_MaterialによるPixabayからの画像

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Lockheed Martinによると「Sidekick(相棒)」と呼ばれる装置により、空軍と海軍モデルのF-35AとCモデルがウェポンベイ内部に搭載できるAIM-120ミサイルの搭載量が従来の4発から6発に増えるとのこと。

現在、F-35のBlock4形態へのアップグレードを開発中で、このアップグレードには、改良されたセンサー、新型兵器を運用可能にするとのことです。

それだけでなく、ウェポンベイ(胴体内の武器庫)により多くのミサイルを搭載できる事も可能となる模様です。ウェポンベイ内に武器を搭載することにより、敵のレーダーに探知される可能性を低くできます。

現段階では、この新しい装置「Sidekick」のトレードスタディと設計開発が終了しており、残るはソフトウェアのインテグレーション、ミサイルのランチャからのリリース(投下すること)、飛行試験と耐空証明等があります。

この「Sidekick」の詳細はわかりませんが、F-35AとF-35Cに共通する胴体内下面二箇所に設けられたウェポンベイがあり、それぞれのウェポンベイにAIM-120ミサイル2発、もしくはAIM-120ミサイル1発と大型のGBU-32JDAM爆弾(2,000ポンド爆弾等)等を搭載できます。

F-35Bは垂直に離着陸するためのリフトファンがついており、これによりウェポンベイにはそれぞれAIM-120ミサイル2発、もしくはAIM-120ミサイル1発と1,000ポンドJDAMの搭載と制限があります。

恐らくこの「Sidekick」ランチャーはウェポンベイ内部にあるランチャーの上側についているものと交換し、現在1発が占有しているスペースに上手く2発収まるようなデザインになっていると思われます。

F-35AとCモデルにミサイルを6発搭載できるようにする案は実は10年以上前から取り上げられてきました。今回、ロッキード社が独自に開発を行ったことが明らかになり、今後はユーザーの希望に合わせて開発を進めていくとのことです。

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