「墜落現場からFDR(フライトデータレコーダー)とCVR(コックピットボイスレコーダー)回収」「墜落機のブラックボックス回収」「海中に沈んだ機体からの回収」…墜落事故があると目にするのではないでしょうか?
これらは、一般の自家用機などには装備されていませんが、旅客機には装備が義務ずけられている装置で、通称:ブラックボックスです。ちなみに、色は赤〜オレンジ色です。細かいことは、Wikiでご覧ください。
今回エチオピア航空の737MAX墜落では、回収されたようです。
回収されないケースもあります。最近では2014年に起きたマレーシア航空のMH370便の事故のように旅客機の残骸が発見されないケースです。この場合は、機体の不具合なのか、人為的なミスなのか、テロなのかが一切不明となります。
でも、そもそもこの小さな「オレンジの箱」に頼り過ぎていますよね。もう何十年もこの方法で我々も慣れてしまっていて、これ以上のことを考えなくなってしまう….ダメダメ!おかしいですよね?
現代、飛行中の機内では、インターネットも繋がりますし、衛星電話だって昔からあります。
地上にいる私たちは、スマートフォンでアプリを入れると空を飛んでいる飛行機の便名と速度までライブで見ることができます。(最後にリンク案内します。)
そんな「コネクテッド」な時代に、墜落現場からレコーダーの「発掘」作業だけって、やっぱり、それはそれでデータを回収することは必要だと思いますが、それプラス、飛行データなんて衛星回線か何かで、地上に飛ばして記録できないの?って思いませんか?ボーイングがFedExの777Fの機体を使用したテストの際に、そのような技術が合わせてテストされています。
イリジウムショートバーストデータとインマルサットSBBの二種類のSATCOM(衛星通信)を使用して、FDRに通常入力されるデータを、地上のクラウドサーバーに取得させ、3Dデータで航空機の飛行状況をモニタできるというものです。
今回の737MAX飛行停止は、エチオピア航空の墜落事故の飛行データの解析の後ではなく、墜落の後、数日してから全737MAXが飛行停止になりました。データの解析が公表されるよりも先にです。結果的に、ブラックボックスなくても飛行停止だったわけです。
シンプルに言えば、「数ヶ月間以内に、似た事故がまた起きたから」根拠の飛行停止ですよね。
パイロットは不具合をFAAに以前から指摘していたとか、色々、噂は出てきますが、やはり、乗る人の安全を考えると、今の時代技術をもってすれば、もう少し具体的な根拠があっての飛行停止であるべきです。(別に、飛行停止に反対しているわけではなくて、飛行機って感情で飛ぶとばさん決めたらいかんじゃろ?的な気持ちです。)
そのためにも「フライトデータストリーミング」の今後に期待したいですね。
スマートフォンアプリで飛んでいる飛行機の情報がわかる