海上自衛隊が哨戒機用新空対艦誘導弾と思しきミサイルを海上自衛隊のP-1哨戒機のW3〜W6のステーションに搭載し試験飛行しています。2月10日に厚木基地から飛び立つ様子が撮影されています。
防衛省は、南西地域に配備する陸上自衛隊の地対艦誘導ミサイル(SSM)を改良し、射程を現在の約2倍に延伸し、艦艇の能力増強を図る中国軍への対処能力と抑止力を高める計画です。
射程を延伸するのは最新鋭の12式SSMの派生型で、現在は射程200キロ程度ですが、最大400キロ程度にまで伸ばす計画です。令和5(2023)年度に部隊配備予定です。P-1哨戒機には同型のミサイルを最大8発搭載することが可能といわれています。
2017年度(平成29年度)から2022年度までに17式艦対艦誘導弾をベースに改良型の12式地対艦誘導弾(改)及び91式空対艦誘導弾の後継となる哨戒機用新空対艦誘導弾が開発される予定。
中国海軍の艦艇は近代化が急速に進み、搭載する巡航ミサイルなどの射程や精度も向上しており、更に南西地域は約1200キロにわたる広大な海空域を有しています。警戒監視能力と活動領域に優れる海自哨戒機が長射程の空対艦ミサイルを備えることで、南西地域の防衛態勢に厚みが増すことに期待できます。
その他写真参考リンク:
2020-02-12 厚木基地
— はーむ (@MomoAtsugi) February 12, 2020
JMSDF/VX-51/UP-1(9501)
先日に引き続き新型対艦ミサイルを搭載 pic.twitter.com/8h1rdEVJ2F