地上設置型JPALS 1時間半で設置可能

(レイセオン社ニュースリリースより)
 レイセオン社は最近、メリーランド州パタクセント・リバー海軍航空基地にて航空誘導システム「JPALS-Joint Precision Approach and Landing System(ジェイパルス)」の陸上設置型遠征バージョンの迅速なセットアップデモを実施しました。 JPALSはGPSとUHF波を使用した着陸システムで、あらゆる天候や地上のコンディションで航空機を正確な着陸に誘導します。

レイセオン社のウェブサイトによると、高精度の航法支援設備を展開するのにかかった時間は、1日目が70分、2日目は50分という非常に短い時間で展開することができたようです。

このデモンストレーションは米四軍と、日本、英国、オランダ、イタリアからの軍関係者に対して行われ、F-35Cによる複数回の着陸が行われました。

F-35などの航空機を設備の整わない空港などで運用する際の支援を想定した、今年2回目の実証でモンストレーションとなりました。(1回目はアリゾナ州ユマ海兵隊航空基地でF-35Bによるデモンストレーションを実施しています。)

日本もF-35Bを導入しますが、航空自衛隊の基地以外でも運用する場合には、この地上設置型JPALSは有効な支援設備となります。

JPALS: GPSとUHF波を使用して、F-35やF/A-18、V-22などの航空機を自動で空母や強襲揚陸艦に誘導して着艦させるシステム。航空機に搭載する受信機とGPSセンサー、艦艇に搭載するアンテナと危機から構成されており、悪天候時やシー・ステート5の海上状況でも安全に航空機を誘導できる。

情報ソース:http://raytheon.mediaroom.com/2019-09-16-Raytheons-F-35-precision-landing-system-can-be-set-up-anywhere-in-less-than-1-5-hours