レイセオン社は新型中距離空対空ミサイル「Peregrine」を発表しました。
この開発中の新型ミサイルはAIM-120 AMRAAM中距離空対空ミサイルの射程を有し、スラストベクター制御によりAIM-9X サイドワインダー短距離空対空ミサイルの機動性をもつミサイルのようです。
(射程に関してはAMRAAMはA型で50-70kmのレンジ、C型で105kmのレンジがあります。A型の射程を有するということでしょうか。)
「撃ちっ放し能力」がありトライ・モード・シーカーを有しているようですが、センサーの種類に関しては情報がありません。
サイズは長さが約1.8m、重さは150lb(68kg)です。AMRAAMは3.7mですから半分のサイズになります。F-35やF-22戦闘機はインターナルベイにミサイルを格納しますが、このサイズであれば現状AMRAAM4発であるところを、2倍、もしくは3倍にできる可能性があります。(F-35は「Sidekick」という新しいミサイルラックを開発中で、現状で4発から6発に増やすことが考えられている。)
このミサイルは現在使用されているミサイルを置き換えることではなく、ユーザーの選択オプションを増やすことを念頭に開発されたようです。
レイセオン社はこのミサイルが、対ドローン、対有人機、対巡航ミサイル等に使用できると考えています。
また、製造方法で3Dプリンティングの技術を多用し、既存の軍規格パーツを使用することで生産スピードを早め、コストダウンを可能にしているようです。
どのような評価を今後得ていくのか、見守ります。
情報リンク:
http://raytheon.mediaroom.com/2019-09-16-Raytheon-unveils-Peregrine-advanced-air-to-air-missile
https://www.flightglobal.com/news