米空軍 T-X練習機を「T-7A Red Hawk」と命名 <2020/2/3更新>

 

Boeing T-7AとP-51 Mustang Photo: Boeing Defense

米国空軍は、ボーイングのT-Xジェット練習機を米陸軍航空隊の”タスキーギ・エアメン”とその第二次世界大戦時代のP-40「Warhawks」に敬意を表して「T-7A Red Hawk(レッドホーク)」と命名しました。

この歴史的なグループは、アフリカ系アメリカ人の軍事パイロットと第二次世界大戦で戦った支援要員の最初のユニットでした。彼らは、P-51マスタング航空機の尾部にある独特の赤い塗料により、レッドテールとして知られるようになりました。

ボーイングは2018年9月に92億ドルの契約を獲得し、USAFに351機のT-7A練習機、46基のシミュレーター、および関連する地上設備を供給します。これにより1961年に使用を開始したノースロップT-38Cタロン練習機に順次更新していきます。

ボーイングのT-7Aプログラムは、モデルベース開発により非常に短期間で初飛行(2016年12月)を達成しており、これまでに数々の飛行試験を繰り返し、9月5日で100回目の飛行を行なっています。

Tuskegee Airmenのレガシーとパイロットトレーニングの新時代を捉えたビデオがアップされています。

<2020年2月3日更新↓>
組み立て作業が、スウェーデンのリンシェーピングにあるサーブの事業所で2020年1月10日に始まりました。1月21日(現地時間)付でサーブが明らかにしています。
アメリカ空軍ではすでに、351機のT-7Aと46台のシミュレータを発注済み。このうち先行分として、7機分の後部胴体の製造がサーブのリンシェーピング事業所で始まりました。
リンシェーピングで製造されたT-7Aの後部胴体セクションは、アメリカに運ばれてボーイングのセントルイス事業所(F-4ファントムIIなどを生産した旧マクドネル・エアクラフトの工場)で最終組み立てが行われます。
参照リンク:https://saabgroup.com/media/news-press/news/2020-01/saab-starts-production-in-support-of-u.s.-air-force-t-7a-programme/