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米陸軍FLRAA Bell社とSikorsky-Boeing社案が次のフェーズへ(3/18/2020一部追加更新)

 米陸軍はFVL計画の一つである将来型長距離強襲機(FLRAA:Future Long Range Assault Aircraft)に関して、Bell社とSikorsky-Boeing社案を選定しました。契約(Competitive Demonstration and Risk Reduction Contract)の額は公開されていません<更新有り>。これにより2社は2021年の開発企業選定に向けて進むことになり、最終選定された機体は陸軍で1979年に運用が開始されたSikorsky UH-60 Black Hawkの後継機種となります。

<更新 3/18/2020>
契約額に関して
Sikorsky-Boeing社$97 million
Bell Textron$84 million
<更新終わり>

過去数年間にわたり両社はFLRAAプログラムの前身となるJMR-TD(Joint Multi-Role Technology Demonstration programme)プログラム向けに実証機体を設計、製造、試験飛行を繰り返してきました。Bell社はV-280 Valorで2年間の間に160飛行時間飛行試験等を繰り返しており、Sikorsky-Boeing社はSB-1 Defiantというコンパウンド・ヘリコプターを2019年3月に初飛行させました。

リスク削減協定の下、飛行試験を含む評価試験で最終決定がなされますが、その前に両社は機体デザインをより洗練させる予定です。このフェーズはデモンストレーターの飛行というレベルでは無く、戦闘で使用するウェポンシステムを開発するフェーズとなり、ミッションシステムのインテグレーションなど、これまでとは別のレベルに向かうことになります。

米陸軍はFLRAAに関して急いでおり、2030年前には最初の運用部隊を獲得することを希望しています。

The Sikorsky-Boeing SB>1 DEFIANT; helicopter achieved first flight March 21, 2019. With its two coaxial main rotors and rear-mounted pusher propulsor, DEFIANT is unlike production rotorcraft available today. Photo courtesy Sikorsky and Boeing.

これまでUH-60が優れた機体として活躍してきましたが、FLRAAの機体も同様に米陸軍をはじめとする様々な部隊での活躍が期待されています。それらには強襲作戦、海上阻止、戦闘捜索救難CSAR、医療避難、人道支援、戦術補給などです。また、これらの作戦を中国やロシアなど先進国との戦闘を想定した環境で実行する能力を含んでいます。
これら様々な環境での生存率を上げる為、米陸軍は次期機体に対してUH-60よりも大幅に優れた能力を持つことを望んでいます。
これには最大巡航速度280kt(519km/h)、燃料補給無しでの戦闘半径300nm(556km)、燃料補給無しで航続距離を少なくとも2,440nm(4,520km)というものです。

Bell V-280 Valor Photo: Bell

2020年度会計で(議会の承認が必要ではあるが)予算化されたFVL計画は4項目からなっており、それらは将来型攻撃偵察機(FARA:Future Attack Reconnaissance Aircraft)、将来型無人機システム(FUAS:Future Unmanned Aircraft System)、将来型長距離強襲機(FLRAA:Future Long Range Assault Aircraft)、モジュラー拡張システム構造(MOSA:Modular Open System Architecture)となっています。

参照リンク:
www.FlightGlobal.com