COVID-19で自宅待機、テレワーク、出張自粛、色々自粛中の皆さん。いや、減便され客が減ったタイミングで遠出しようとしてますか?
なかなか見えない敵との戦いに、対ステルス戦闘中だと思いますが、手洗いとうがいを主軸としたA2/AD作戦を展開中かと思います。
COVID-19に限らず、日々の生活で清潔にするという観点からメモ。
オフィスにいる方は、便座より電話の受話器の方が不潔であるとか、よく聞きますが、改めて検索してみましょうか。
色々な人が行き来するオフィスは色々な菌がありそうですが、Kimberly-Clark社の2012年5月のプレスリリース資料の参考にしてみます。
ここでの調査は、Kimberly-Clark Professionalがアリゾナ大学の微生物学教授であるDr. Charles Gerba博士と行った研究で、3,000人程の従業員がいるオフィスビル(製造設備、法律事務所、保険会社、ヘルスケア会社、コールセンターなど広範なオフィスを含むビル)から5,000本程の綿棒を収集し、データを集めました。その結果、高レベルの汚染(ATP数値300以上)があることが判明したオフィスの場所は:
- 75% 休憩室の蛇口ハンドル(の内75%以上がATP数値300以上の意)
- 48% 電子レンジのドアハンドル
- 27% キーボード
- 26% 冷蔵庫扉のハンドル
- 23% 給水機のボタン
- 21% 自動販売機のボタン
さらに全てのPC用マウスとオフィス用電話の半数が、ATP数値100を超える状態だった様です。しかし、キーボード、マウスとオフィス電話は使用する個人で消毒ができる場所でもあります。
※ 衛生管理では、結果が出るまでに24時間以上かかる培養法と、わずか数十秒で結果がわかるATP拭き取り検査などがある様です。ATP検査はその場でわかるので、対策をスピーディーに行えます。
トイレをできる時は手を洗いますが、その後食事を取る場所でそれ以上のバクテリアを触った後に食事をしているわけで、食堂やオフィス環境でトイレ以上に様々な感染を広げてしまう可能性があることがわかります。完璧にはできないでも、手洗いや消毒を行うことで風邪やインフルエンザなどへの感染を80%抑えることができるそうです。
それとキーボードとマウスの10倍以上汚いのが、皆さんお持ちのスマートフォンです。貴方に忠実でトイレまでもお供する僕(しもべ)ですが、主人がトイレで手を洗っても、この僕は断固として水で洗われることを拒否し、食事時は貴方の食事の左右どちらかに陣取り、世界中の情報をライブで伝えることでその不潔な慣しを正当化しようと日々努めています。Watch out!
別に今流行の病気に限らずいつでも清潔を心がけることは他の人への思いやりでもありますね。
- 消毒ハンドジェルを手元に置いておき、会議や打合せのあとは使用することを心がけましょう。
- 通勤電車や混雑する場所へ行った際は、手洗い、うがいをしましょう。会社出勤時、意外とそのままデスクに座っていませんか?
- 1日に1回はデスク周りの消毒を心がけましょう。
- 多数の人が触れるハンドル周りを率先して掃除してみましょう。
あと、一応航空系のブログなので、飛行機で汚い所で検索。カナダCanadian Broadcasting Corporation (CBC) consumer watchdogによると、(客目線で)旅客機で最も汚い場所は:
- 客席シートベルト
- 座席トレイテーブル
- トイレハンドル
- シートポケット
- ヘッドレスト
だそうで、シートベルトには、収集されたサンプルの3分の1でカビと酵母が見つかりました。
トレイテーブルには、高レベルのカビと他の細菌の両方が含まれていました。
トイレハンドルには、バクテリアだけでなく、好気性菌も含まれていました。
シートポケットは非常に汚れており、様々なサンプルに好気性菌、カビ、大腸菌などがみられた様です。
機内で最も汚かったのはヘッドレストで、溶血性バクテリア、大腸菌、および最高の好気性菌が見つかったようです。
機体が頻繁に飛んでいる機体は、駐機中の清掃時間も限られており、消毒が行われなかったり、十分に行う時間が無いかもしれません。次回、空の旅を行う際の参考に。
新幹線の清掃も素早く行われますが、一座席数秒で清掃されていきますが、使用されている雑巾にどれほどの強力な殺菌成分が含まれた状態であるのかは分かりません。
最後はやはり手洗いとうがいですね。
参照リンク:
https://investor.kimberly-clark.com/static-files
https://www.cbc.ca/news/canada/flights-filthy-surfaces-airplane-marketplace-1.4873586