ロシアUAC(United Aircraft Corporation)は最初のIl-76MD-90A輸送機をロシア空軍に引き渡しましました。
2015年にロールアウトしたものの、その後空軍からの要求仕様に変更があり、設計変更等の作業で今回の引渡しとなりました。
従来のIl-76からの変更/改良点としては、より強力なAviadvigatel PS-90A-76エンジン、強化された主翼、および強化された降着装置が挙げられています。
最大積載量が48tから60tに引き上げられ、積載量52トン時の航続距離は2,700nm(5,000km)で、これまでのIl-76MDの積載量40トン時の航続距離2,560nmというものから引き上げられています。
さらに、この新型はグラスコックピットと改良された自動飛行制御システムが装備されています。
ロシア空軍は現在、36機のIl-76MD-90Aを注文しています。(さらに9機のオプション)
今年中に6機の引渡しが予定されています。
Il-78M-90Aタンカーも1月25日に初飛行し、現在試験中と伝えられています。
引渡しを伝えるtweetと、Youtubeでは機内の様子や、アップグレードされた各部を説明しています。