Paris Air Show 2019 – things We know so far

パリエアショー初日のブリーフィングにて、ボーイングの経営陣のトッププライオリティーは飛行停止中の737MAXの安全な飛行再開であるとし、NMA等に関する新しいニュースはありませんでした。777Xはまだ飛びそうにありません。

737MAX

現在400機ほどの737-8と737-9が飛行停止中ですが、飛行再開の為に重要なFAAによるMCASシステムのアップグレードのテストはまだ行われておらず、再認証を取得できる時期についてや、飛行再開の時期についてもコメントしていません。

詳細には触れませんでしたが、MCASシステムに関してはトリプル(3層)の保護システムを計画しているとのことです。おそらく、MCASがこれまで一つのAOAセンサーを使用していましたが、これを二つのセンサーからインプットさせる。何度もMCASが介入させない。AOAセンサーのデータが一致しない場合にMCASが起動しないようにする。これらの3つの事と思われます。

NMA

NMAに関するニュースはありません。引き続きNMAを意義について協議するとのことで、今年の2月発表した「今年中の発表はない」の念押しとなりました。

もしNMAがローンチされた場合、ツインアイル機体サイズを、シングルアイルのコストでオファーできる機体とすると述べています。

777X初飛行とGE9X設計変更

先日見つかった777X用エンジンの不具合は、高圧コンプレッサータービンの不具合とのことでしたが、再設計が必要な状況とのこと。これによりエンジンの認証にも遅れが出るのは確実です。結果、777Xの初飛行も延期となります。

当初は6月末の初飛行の予定でしたが、エンジンの再設計終了後となる為、初飛行の予定は今年末と予想されています。