NMAエンジン候補メーカーの現状まとめ(1)

ボーイングのNMA開発の行方、Boeing737MAXの減産、AIRBUS320neoシリーズの生産レートアップを目指す上でのボトルネックとなっている部分、これらのトピックで関わってくるのが機体用エンジンの不具合です。出回っているニュースを(1)〜(3)にまとめました。

CFM International: (本記事)
Pratt & Whitney:
Rolls-Royce:
まとめ:

CFM International:
アメリカのGEアビエーションとフランスのスネクマの合弁事業で、ボーイング737MAXとAirbusA320neoで使用されているLeap-1AとLeap-1Bというエンジンを製造しています。

製造した幾つかのエンジンで、予想された使用回数(8000サイクル)よりも早い、400〜500サイクルで燃料ノズルのコーキング*を取り除く必要が発生しています。この問題を抱えたエンジンは当初1%とされていましたが、増えていく見込みです。
因みに、これよりも古く製造されたCFM-56というベストセラーのエンジンは10,000サイクルと非常に信頼性が高いエンジンで、737やA320のクラシックモデルで使用されてきました。

Leapエンジン内部には18の燃料ノズルがついており、これらの問題が発生すると、エンジン燃焼室内で不均等な熱流を発生させ、高圧タービン(ホットセクション)にホットスポット(局所的な過熱)を発生させる原因となります。このホットスポットはエンジン部品の摩耗を早めたり、エンジン故障の原因となります。737MAX飛行停止後に、サウスウェスト8701便の機体がフェリーフライト中にエンジン一発が停止した事故も、このコーキングが原因だったようです。

このエンジンを使用している機体を運用しているエアラインは、CFMの要求でエンジンを全てチェックしていると思いますが、不具合の報告等のレポートは明らかでありません。737MAXを使用しているエアラインはどのみち機体は飛行停止中なので、あまり騒ぎではありませんでしたが、そうでなかったら痛さ倍増の不具合です。

ボーイングが737MAXの飛行停止後、生産レートを52機から42機へと減産発表しましたが、これにはLeapエンジンの供給が間に合っていない為という噂もあります。

* コーキング(coking)石油留分などが加熱された際に分解反応を起こしコークスを生成すること。燃料が蒸発した際の残留物や燃料の中に含まれる異物が堆積し、燃料ノズルの内部が詰まってしまうなどの問題。ガスタービンエンジンは発生しやすい。

NMAエンジン候補メーカーの現状まとめ(2)へ続く