サウスウエスト航空は、飛行停止中のボーイング737Maxの再認可が第3四半期になり、商業飛行再開は2020年末になるのでは無いかと見ているようです。
737Maxは2019年3月から飛行停止中で、FAAはエチオピアとインドネシアで2件の墜落事故を引き起こし、346人の死者を出した原因となっているMCASソフトウェアシステムへの欠陥対応に関して承認をまだ与えていません。
ダラスに本拠を置くサウスウエスト航空は、34機の737Maxを保有する最大のオペレーターで、昨年は、増大する旅行需要を満たすために多くの機体を必要としていた為、737Maxの飛行停止処置により大きな機体不足を経験しました。しかし、COVID-19が航空旅行業界を破壊し、ほとんどの航空会社が駐機中であるため、サウスウエスト航空も現時点では特に大きな問題としていません。
しかし、MaxはNGよりも優れた機体である為、既に保有する機体に関しては(飛行停止処置が解かれ、)商業飛行再開できることを望んでいるとCEOゲイリー・ケリーはオンラインで行われた株主総会で述べています。MaxはNGと比べ燃費も良いですし、保有する古い機体を早く退役することで、整備コストを削減できる為、Maxで早く置き換えたいと考えています。
FAAが再認可してから、保管されている機体を整備し、商業飛行に復帰させるのには約3ヶ月かかると見ています。
ボーイングは、ワシントン州に各航空会社への引渡しを待つ737Maxを400機以上保管しており、FAAによる再認可を待っています。
既に機体を保有する航空会社は、737MaxがFAAにより再認可されると、駐機中の機体を再整備し、パイロットを改修したMCASアンチストールシステムに関連する新しい手順について訓練する必要があり、これらを完了するには時間が必要です。
COVID-19危機の間、サウスウエスト航空は750機のうち約400機を飛行停止させました。そのため、737Maxの飛行停止は差し迫ったものではなくなりましたが、燃費がよく、静粛性が高く、旧式のジェットよりメンテナンスが少なくて済むため、同社はMaxを運用することで費用を節約できると考えています。
サウスウエスト航空は昨年、737Maxを41機、今年は62機、2021年には55機を取得する予定でした。現在は、ボーイング社との注文契約を一部変更し、注文の延期や他の発注分をオプションに変更しました。これにより、同社は2021年の終わりまでに保有する737Maxの機体数は48機を超えない形で運行スケジュールを組む予定です。
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https://www.dallasnews.com/