ボーイング社は16日、設備の消毒や作業工程の見直しなどで従業員の感染予防の体制が整ったとの判断から、新型コロナウイルスの影響で休止している商用機の生産を、20日から米ワシントン州の2工場で再開すると発表しました。これにより従業員約2万7000人が作業に戻り、1日3交代のフル稼働で777や中型機787の生産が再開されます。運航停止に伴い1月から生産を止めている737MAXについても再開に向けた準備を始めるようです。サウスカロライナ州の工場の再開時期は未定です。
同社はワシントン州の工場で新型コロナの感染者が出たことなどから、3月下旬に同州の2工場の操業を停止し、4月上旬には残ったサウスカロライナ州の工場も停止し、商用機生産を全面休止していました。
米国では新型コロナの影響で外出規制や事業休止が続いていますが、航空宇宙産業は必要不可欠な業種として多くの州が生産活動を認めています。
一方、国内のボーイング下請け大手では、5月下旬までボーイング関連の操業を停止する処置を取る会社もあるようです。これに関してはボーイング が操業休止している期間、日本は製造を続けていた為、ボーイングで製造再開した場合に向けた部品に関してはストックがあると思われますので、日本側の1ヶ月間の操業停止の影響は取り敢えずは無いorミニマムと思われます。
参照リンク:
https://boeing.mediaroom.com/2020-04-16-Boeing-to-Resume-Commercial-Airplanes-Production-in-Puget-Sound