777X関連ニュース(Dec 16th 2019)

  • Boeing Orders & Deliveries update
  • カンタス航空「プロジェクトサンライズ」 A350-1000選定

Boeing Orders & Deliveries update

先週ボーイングのウェブサイトのOrders & Deliveriesが更新されました。

777Xを見るとUnfilledとなっている引渡し予定数ですが、309となっています。前回の数値からかなり減ったのですが、Emirates Airline(エミレーツ航空)の発注分が前回の150機から115機となっています。Flight Global誌によるとEmirates Airlineは777-9を101機、777-8を25機としており、その内11機は機種・タイプ変更の可能性があるようです。これが115機となっている訳かと思います。少なくなったとはいえ115機は777X顧客として世界最大です。

Etihad Airways(エティハド航空)発注機数は25機となっていますが、今年初めに財政上の問題で当初の発注機数を6機にしたと思いますが、アップデートされていません。本来であるとバックログは290機程かと思います。これ以上減るとボーイング にとっても777Xプログラムに良いことではありませんので、意地でも変更しないのでは。

カンタス航空「プロジェクトサンライズ」 A350-1000選定

カンタス航空は、約20時間のフライトとなる『プロジェクトサンライズ』と名付けた超長距離便用の機材の選定行っていました。同社はボーイングとエアバスの2社に路線実現へ向けた4クラス、300席以上となる機内レイアウトなどの特別仕様機(既存機の改良型)の提案をするよう要請し、当初ボーイングはB777-8、エアバスはA350-1000を提案していました。しかし、ボーイングは777-8の開発を延期する事を決定した為、長胴モデルの777-9で座席数を減らした暫定的な機体として提案していました。しかし、この777-9も少なくとも1年遅延している事やGE9Xのエンジン問題が起きた事、それプラス737Maxの墜落事故で777Xのような既存機体のマイナーモデルチェンジが当初ほど簡単には認定されないであろうという懸念などが、今回の選定にマイナス要因となったのではと思います。

結果、A350-1000型機を選定しエアバスを優先サプライヤーとして調整している事を発表し、最大12機を導入する方向で最終調整を進めているようです。