8日午前、イランの首都テヘランでウクライナ国際航空の737-800型機が墜落しました。
機体の登録番号はUR-PSRで、同航空に2016年に引き渡されたばかりの新しい機体です。同型機は世界中で現在活躍中の信頼性の高い737NGシリーズです。
墜落事故が起きたエリアは、イランの米軍基地への報復攻撃など緊張した地域で起きたことでビッグニュースになっています。
また、ボイスレコーダーも回収されたのかも発表が無い中、イラン政府が「機体の墜落原因が技術的な問題で、エンジンから出火した。」とする発表を行ったことも「?怪しい」と思わせますね。機からそのような通信があったかも分からない状況で、その発表は???。
現場の機体残骸写真を見ると、機体表面に対空ミサイルの金属球が貫通したような、撃墜ならではのダメージのような跡が見ることができます。誤射の可能性も。。。
ー更新ー
革命防衛隊の航空部隊を率いるハジザデ司令官は11日の記者会見を行い、防空システムの操作担当者が旅客機を巡航ミサイルと誤認したと説明しました。担当者は司令部に確認しようとしたが連絡が取れず、撃墜するかどうかを10秒以内に決断しなければならなかったと述べました。
新たな動画がSNSで見ることができます。非常に悲しい動画ですが、1発目のミサイル発射の後、機体にインパクトし、その後2発目が発射される様子が防犯カメラの動画に残されていたようです。
Video of Iranian missile attack on Ukrainian Flight 752 pic.twitter.com/xTkjeOqYnh
— Andrew McAlister (@Drumboy44DWS) January 15, 2020
There is imagery showing projectile holes in the fuselage and a wing section. pic.twitter.com/gm0NbVzYsn
— JACDEC (@JacdecNew) January 8, 2020
Alleged pic of a SAM fragment consistent with the Tor M1 close to the crash site of the Ukrainian airliner https://t.co/1eo2rTsKy2
— Fabian Hinz (@fab_hinz) January 8, 2020
乗客の国籍は:
イラン国籍82名、ウクライナ国籍11名、カナダ国籍63名、スウェーデン国籍10名、アフガニスタン4名、ドイツ国籍4名、英国籍3名となっています。
墜落時、同空域を飛行していたのはほとんどがイラン国籍の機体で、特に「N」で始まる米国登録機体は歓迎されない状況で、それ以外の国の登録機はテヘランのATCから空域を出るよう指示が出ていたようですし、自ら空域外にいたようです。(Flightradar24等の記録で当時の状況を見ることができます。)
通常機体が落ちた場合は、調査チームが以下の内容を十分に調べてから公表するのが一般的です:
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- パイロット・エラー
- 機体メンテナンス・エラー
- 技術的エラー
- 外的要因:天候、テロリズム、軍事活動など
- 過去に起きた同様の事故との比較 ー 近いところで言うと、2018年4月にサウスウェスト航空の機体で、CFM56エンジンの不具合によりタービンブレードが飛び、胴体貫通して乗客1人が亡くなった事故がありました。(https://www.flightglobal.com/ntsb-finds-fatigue-cracking-on-southwest-cfm56-7b-failed-blade/128006.article)
- (今回は離陸後直ぐであり)離陸時のFOD(異物)がエンジンに吸い込まれた可能性
- 離陸時もしくは離陸後しばらくしてバード・ストライク(鳥衝突)(因みに、今回は夜間の事故でしたが、好奇心旺盛な鳥が夜に?)
またアップデートします。