Boeing社F/A-18E/F Block II の最終号機を米海軍に引き渡し

F/A-18F Super Hornet Photo: Pixabay

 ボーイング社は4月17日、米海軍へF/A-18E/F Block IIの最終号機を引き渡しました。

機体番号E322はボーイングの工場から海軍航空基地オセアナのVFA-34飛行隊へと飛行したようです。

米海軍はスーパーホーネットBlock IIのプログラムで2005年以降、これまでに単座のF/A-18Eを322機、複座のF/A-18Fを286機受領しました。胴体パーツはカリフォルニア州エル・セグンドにあるノースロップ・グラマンの施設で製造されており、最終組み立てはボーイング社のセントルイス工場で行われています。

1997年に生産を開始したスーパーホーネットBlock Iである最初のトランシェと比較すると、Block IIバージョンにはアクティブ電子スキャンアレイレーダー、大型コックピットディスプレイ、アップグレードされたセンサーと電子機器が搭載され、航続距離も拡大しています。

スーパーホーネットは、初代のオリジナル/クラシックのホーネットと比べると、3,180kg(7,000lb)重く、50%航続距離が増大しています。スーパーホーネットは2006年に退役したグラマンF-14トムキャトの後継機として導入されました。

今後導入されるのは、現在、米海軍とボーイング社が開発中のスーパーホーネットの最新バージョンであるBlock IIIとなっていきます。米海軍へBlock IIIの最初の2機が今後2か月以内に納入される予定で、メリーランド州のパタクセントリバー海軍航空基地とカリフォルニア州チャイナレイク海軍航空兵器システム基地で飛行試験を行う予定です。

Block IIIバージョンは高速化されたミッションコンピューター、先進通信システムー無人戦闘機(ロイヤル・ウィングマン)等をコントロールするー能力、機体上部に左右に取り付けるCFT(1,590kgの燃料を搭載できるコンフォーマル燃料タンク)、機体寿命が10,000飛行時間と増加、などのアップグレードが含まれます。

米海軍は今後3年間の間に72機のBlock IIIバージョンのスーパーホーネットを受領予定です。

F/A-18F Block3 image Source: Boeing

参照リンク:https://www.navy.mil/submit/display.asp?story_id=112750