極超音速ミサイル機動にトンボのアルゴリズム

Anisoptera Photo: Pixabay

極超音速ミサイルがトンボと同じくらい効率的に獲物を狩ることを可能にするアルゴリズム

 トンボは獲物の95%を捕まえ、捕食者の1つとして生き物のトップクラスに指定できます。トンボの技術をミサイルに適用する方法は?National Defenseに興味深い記事がありました。

春と夏によく見られるトンボは、より正確で機動性のあるミサイルを開発するための鍵になるかもしれません。

この生物は獲物の95%を捕まえることができ、世界のトップ・プレデターの1つです。

現在、サンディア国立研究所では、計算神経科学者フランシス・チャンス氏らが、トンボの持つテクニックをミサイルに適用する方法を研究しています。

トンボは視力が限られているにもかかわらず、約50ミリ秒というスピードで獲物に反応できます。高速で反応し高い「迎撃率」を持っています。

チャンス氏らは計算モデルを構築して、トンボが獲物を捕らえているときの行動と、その神経系がどのように反応するかを調査します。 10月に完成する予定のモデルは、更により複雑になる可能性があると彼女は述べています。研究から集められたアルゴリズムは、マッハ5以上の速度で移動する極超音速機などの高速兵器に統合できます。

また、これらの情報は、より高速のミサイル迎撃に使用するセンサーまたは計算のアルゴリズムを決定するのに役立つ可能性がある、とチャンス氏は指摘しました。

トンボのニューロンで何をどう処理しているのかを理解し、そのアルゴリズムを防衛兵器に搭載できる最速のコンピューターで走らせ、迎撃軌道の計算をどれくらい速くできるかなどが探求されるようです。この研究が軍事能力にどのように変換されるかを明確に知るには、まだ時間がかかりそうですが、興味深い記事だと思います。

Anisoptera Photo: Pixabay

 トンボについて調べてみると、(ネットのコピペですが) 4月の終わり頃にあらわれ、10月ころまで、続けて見れるトンボたちですが、冬にはトンボはいないだろうと思うかもしれませんが、実は成虫で冬を越すトンボが3種類いるそうです。ホソミオツネントンボ、ホソミイトトンボ、オツネントンボ だそうです。

今度トンボを見かけたときは、その高い俊敏性と、高迎撃率を持つ「トップ・プレデター」としてリスペクトして観察しましょう。

 

参考資料:
https://www.nationaldefensemagazine.org/articles/2019/9/26/dragonflies-studied-for-hypersonic-maneuverability