三度目の正直でしたね。
2度延期の後、1月25日無事に初飛行を成功させました。
ペイン・フィールドを現地時間午前10時9分に離陸、3時間51分の飛行を経て、キング郡国際空港に、現地時間13時00分に着陸しました。
昨年1月に初飛行が予定されていましたが延期となり、その後エンジン不具合で再び延期、結局当初の予定から1年遅れの初飛行となりました。
エンジン不具合に関しては過去の記事をご覧下さい。
777Xが今後クリアしていかなければならない課題についても書いています。
検索バーに777Xと入力頂くと一覧をご覧頂けます。
777Xはドバイ・エアショーで2013年にプログラムがローンチされました。既存777の非常に信頼性の高い、ボーイング社にとって長年の技術の集大成となる航空機でした。1995年にユナイテッド航空に引き渡されて以来1,479機が世界中のオペレーターに納入されてきました。777Xはそのアップグレードバージョンとなります。
既存777と比べて、客室は10cm広くなっており、より多くの客席を設定する事ができます。燃費も10%向上しています。もっとも目立つ違いはコンポジット製の主翼端に取り付けられた上向に折りまがるフォールディング・チップです。
今回初飛行した機体は、超胴タイプの777-9と呼ばれる機体で、少し胴体が短い777-8も開発計画にはありますが、需要が少ない為、昨年再発を凍結する事となっています。今後のマーケットの状況によって変わるでしょう。スペックはこちらのページをご覧ください。
とりあえず約束通り1月に飛ぶ事ができ、2019年に色々な困難を経験したボーイングにとって嬉しいニュースだったのではないでしょうか。
因みに、1月25日(1959年)は、アメリカン航空がボーイング707によるアメリカ大陸横断で初の商業飛行を行った日です。この日から“ジェット旅客機の時代”が始まったと言えます。この時はロサンゼルスからニューヨークまで4時間3分のフライトでした。
The first Boeing #777X is in flight. After a few hours of flying, the jet will land at Boeing Field in Seattle, Washington.
— Boeing Airplanes (@BoeingAirplanes) January 25, 2020
Track the flight here: https://t.co/ekfjglCcb7 pic.twitter.com/XRTetREL4M