コービー・ブライアントの自家用S-76Bが墜落

 NBAのスーパースターだったコービー・ブライアントさん(41)が26日、ロサンゼルス近郊での自家用ヘリコプターの墜落で、同乗していた13歳の娘らとともに亡くなりました。現役時代は、マイケル・ジョーダンさんの後継者として活躍し、名門のLAレーカーズに1996年に高卒の17歳で入団、その後2015~16シーズンまで20年間にわたりプレイし現役を引退したレジェンドの突然の悲報でした。

 いくつかのサイトで当時の管制塔とのやり取りや飛行経路と高度を記録した動画を見ることが出来ます。9人が死亡した「シコルスキー・S-76B」の操縦士は墜落直前、視界が悪いために管制官にレーダーによる誘導をリクエストしましたが「レーダーでとらえるには高度が低すぎる」と言われて高度を上げましたが、その後、数分でカリフォルニア州カラバサスの傾斜地(標高426メートル)に墜落しました。落下速度は時速296キロ以上で、急上昇から墜落までの動きが急激だったことから、雲の中での急上昇で一時的にパイロットが上下を含めた平衡感覚を失う「空間識失調」に陥った可能性も考えられます。

 26日のロサンゼルスは濃霧。ロサンゼルスではヘリの運航には2マイル(約3・2キロ)の視程などの条件(SVFR)が必要とされており、他のヘリコプターは運行を見送っていたようです。

参照リンク:
https://en.wikipedia.org/wiki/Kobe_Bryant