ボーイングNMA、FSA、、、

 12月4日、米ユナイテッド航空(United Airlines)は3日、古くなったボーイング(Boeing)757-200型機と置き換えるために、エアバス(Airbus)A321XLR型機を50機注文したと発表しました。

引渡しは2024年からの予定です。今回のA321XLR発注はユナイティッド航空にとっては2006年以来のエアバス社製単通路機(ナローボディ機)の発注となります。これ以外にも2027年辺りで退役するB777-200の代替えとしてエアバスのA350-900も発注しています。

ユナイテッド航空はB757とB767を併せて128機(B757が77機、B767が51機)を運用しています。これはデルタ航空の保有機数206機(B757が127機、B767が79機)に次ぐ規模です。

今回の50機は、ユナイテッドが保有するB757をリプレースするものですが、まだB767に関しては検討中です。ボーイングはこれに対してB787、NMA、B767Xを提案するのでしょうか?エアラインとしてはカタログが出ているものとなると、B787だけとなります。エアバスはA330−800で対抗することができ、だんだんとNMAを必要とするエリアが小さくなってきているのが現状です。A321XLRは”Killer”でしたね。

NMA&FSA

 NMAに関しては、引き続きニュースはあまりなく、Not Much Availableです。ボーイング内部では引き続きNMAコンセプトへの作業は続けられており、機体の導入時期に関して当初の2025年から2026年に変更されたようです(エンジンがあるのか知りませんが、、、)。また、製造治具を作る必要がある為、仮に”Go”となった場合に備えて、先行すべき部分は既に始まっているようです。

一方で、以前から言われていたFSA(Future Small Airplane)と呼ばれる別の新しい機体に関してもアメリカ、ヨーロッパ、リース会社のオペレーターに対して、マーケット調査が行われています。この機体は、737Max8よりも大きく、180から210席ほどの規模の機体と言われています。737Max 10があるのにこの話が出てくるということは、737Maxの後継機開発する方向も探っていると思われます。

どちらの機体も同時に開発することは難しいと思います。ですのでNMAは、ボーイングの中で「プロジェクトとしては存在する」と「存続しなさそうなコンセプト段階」の間くらいの感じがします。767Xの話もありますしね。

NMAはマーケットの規模も757のリプレースと考えると、月産レートも12機前後の需要と思いますし、エアラインも極力安価な機体を望んでいます。FSAは737の後継機となるので、対抗するエアバスA320後継機が目指す月産60〜100機に対抗する機体となります。

FSAに関しては737Max7のサイズより小さくなることは無く、737Max8以上の機体サイズと言えるもう1つの理由は、エンブラエルの民間機事業を母体とするボーイングとの新会社「Boeing Brasil – Commercial(ボーイング・ブラジル-コマーシャル)」が、エンブラエルが持つ最大サイズ機種であるE195と被ってしまう機体は開発しないと思われるからです。

年末年始に777Xが初飛行を無事に済ませ、その後1月〜2月にはボーイングの発表があるのではないでしょうか?

とりあえず、今年始めたブログ、書いたことは737MaxとNMAばかりでしたが、年末年始は更新しなくても良さそうです。。。