E-2Dが着艦時、4機のF/A-18E/Fを損傷させる

今月初め着艦を試みていたE-2D Advanced Hawkeyeが、アレスティングワイヤーを捉えることが出来ずに、その過程でフライトデッキに駐機していた他の機体4機に損傷を与えたとNavytimesが伝えています。

インシデントが起きたのは、アメリカ海軍ニミッツ級航空母艦の5番艦エイブラハム・リンカーン (USS Abraham Lincoln, CVN-72) 上で、8月9日午後7:40頃発生したようです。同艦は今年5月からイランとの緊張が高まるアラビア海に展開しています。

E-2Dは当時“Bolter”中で、着艦を試みたもののアレスティングワイヤーを捉えることが出来ず、再度離陸、フルスロットルで上昇後、再度着艦をトライしている最中に起きたようです。

E-2Dは駐機中だった2機のF/A-18 E/F Super Hornetに“made slight contact”したと書かれているので、“軽い接触”があったようです。その接触で破片がさらに別の2機のF/A-18 E/F Super Hornetに当たり、“causing minor damage,”ー軽度の損傷ーをあたえてしまったとのことで、駐機中の機体計4機が損傷を受けたようです。損傷の詳細については明らかにされていません。既に空母上で修理作業が行われているようです。

E-2Dはそのまま別の場所に無事に降りたようです。(降りた基地情報は明らかにされていません。)

海軍はこの事故を「クラスA」にあたると公表しています。クラスAの事故は連邦会計年度が昨年10月に始まって、8件目の航空機事故となったそうです。

「クラスA」:航空機の全損ないし200万ドル(約2億円)以上の損害。または死亡ないし全身にわたる永久的障害が残る重度の怪我。

ソース:
https://www.navytimes.com/news/your-navy/2019/08/20/four-aircraft-damaged-in-carrier-bolter-mishap/