中国 JF-17, J-20, J-31の情報アップデート
12月15日に中国とパキスタンが共同開発した単座式全天候型多用途戦闘機JF-17 Thunder(FC-1 梟龍)のBlock IIIバージョンが初飛行しました。その時の様子がSNSで2週間ほどしてアップされています。
JF-17のこれまでのバージョンとの大きな違いはこの写真から見ることができませんが、J-20で採用されている様な大型のHUDがコックピット内部にみることができます。パイロットのヘルメットよりも大きく見えます。
これ以外に、ミサイル警戒装置がジェットインテイクの後方と、機体尾部に装着されています。また、ジェットインテイク(ジェットエンジン空気取入口)自体も拡大されているはずです。
そして最も目立たないですが、大きな違いとして新しい「AESA (active electronically scanned array)」レーダーの採用です。これにはChina Electronics TechnologyグループのKLJ-7A、もしくはAVIC社が初めて開発したエア冷却タイプのAESAレーダーのどちらかが採用されているはずです。
これ以外に、Block IIIでは新しい電子戦機器も装備されると思われます。
J-20戦闘機に関しては、これまで装備されてきたSaturn AL-31エンジンのアップグレードではなく、新しく国産開発されたShenyang WS-10エンジン(コードネーム太行(渦扇-10(中国語: 涡扇-10、ウーシャン(wō shàn)-10))を装備した機体の写真がSNSでアップされています。
このWS-10エンジンはShenyang J-11B戦闘機(Su-27のコピー機)にも採用されていますが、J-20向けにはエンジン排気口がノコギリ状のソウ・トゥース処理されており、レーダー反射への対策を試みていることがわかります。これまでに4基のWS-10エンジンがJ-20に装備されている様です。J-20に最終的に装備する本命のエンジンはXian Aero Engine社のWS-15エンジン(渦扇-15(中国語: 涡扇-15、ウーシャン(wō shàn)-15)コードネームは峨眉)ですが、まだ開発中で、採用時期はまだわかっていません。
A late Christmas present or early "Happy New year 2020" for me … @Jacksonbobo with his incredible images from CAC is back.
— @Rupprecht_A (@RupprechtDeino) December 29, 2019
First the JF-17 Block 3 prototype '3000' during its maiden flight on 15. December 2019.
(Images by Jacksonbobo via Weibo) pic.twitter.com/rRR1x0TShg
It seems as if AVIC itself lifted the veil of secrecy about the future carrier-borne fighter giving a strong hint that a much redesigned variant has been selected by PLAN (already rumored as J-35) to be powered by the new WS-19.
— @Rupprecht_A (@RupprechtDeino) December 19, 2019
(Image via AVIC Weibo account) pic.twitter.com/e3xOeFECFE