遠隔操縦無人機(RPA)システムの大手メーカー、米ジェネラル・アトミクス・エアロノーティカル・システムズ社(General Atomics Aeronautical Systems、Inc.、以下「GA-ASI」)は、同社のニュースリリースにて、同社のMQ-9Aが米海兵隊により中東での作戦で初の実戦投入されたと掲載していました。
2020年3月20日、米海兵隊(USMC)のパイロットと海上無人航空機第1飛行隊(VMU-1)のセンサーオペレーターが、中東でMQ-9Aリーパー無人航空機システム(UAS)の最初の運用飛行を行いました。GA-ASI社によって製造されたマルチセンサー偵察機器を装備したMQ-9A は、戦場でのUSMCの前方作戦に重要なサポートを提供したようです。
GA-ASI社チームの監督の下、VMU-1の「ウォッチドッグ」の乗組員は、前方配備された同社所有/会社運営(COCO – Company Owned/Company Operated)のMQ-9Aをコントロールしました。(これまでに海兵隊のこのCOCO形式の運用にて2018年9月以降、7,000時間のフライトオペレーション行ってきました。)
海兵隊VMU-1はMQ-9A Reaper航空機をリースして、アフガニスタンでの持続的な諜報活動、監視、偵察(ISR)に対する緊急のニーズの要求を満たしています。
GA-ASI社とVMU-1は連携し、今後は現在のCOCO運用契約形態から、MQ-9A契約を政府所有/政府運営(GOGO – Government Owned/Government Operated)契約に来年から移行します。
GOGO運用に移行することにより、継続して攻撃能力を持ったISR能力を作戦に取り入れることが可能となります。VMU-1は、重要な情報、教訓、要件、戦術、技術、および手順を提供するためのテストベッドおよびインキュベーターとなり、米海兵隊MAGTF UAS MUX Group 5(Marine Air-Ground Task Force (MAGTF) Unmanned Aircraft System (UAS) Expeditionary (MUX) Group 5)能力獲得成功の鍵となります。
GA-ASIについて
ジェネラル・アトミクス・エアロノーティカル・システムズ(GA-ASI)は、ジェネラル・アトミクスの関連会社であり、Predator®遠隔操縦航空機(RPA)シリーズやLynx®マルチモード・レーダーなど、定評ある信頼性の高いRPAシステム、レーダー、電気光学および関連するミッションシステムの大手設計・製造メーカー。Predatorシリーズ全体で600万時間の飛行実績を誇るGA-ASIは、状況把握や迅速な対応を可能とする持続飛行に必要な内蔵型センサーやデータリンクシステムを搭載した、耐久性が高く任務遂行が可能な航空機を提供しています。また、GA-ASIはさまざまな地上制御ステーションやセンサー制御/画像解析ソフトウェアも製造しており、パイロット研修や支援サービスの提供、メタマテリアル・アンテナの開発も行っています。詳細→www.ga-asi.com
参照リンク:
http://www.ga-asi.com/usmc-makes-first-operational-flight-in-middle-east-using-ga-asi-mq-9a