Spirit AeroSystems社 さらに737減産へ

Spirit AeroSystems社はBoeing 737の胴体生産に関して2020年は72機へとさらに減産するようです。

この2020年72機にはボーイング社に既に納入された35機と今後12月までに製造する予定の37機を合わせた数値であると同社は発表しています。月産5機ほどになりますが、これは2019年3月まで月産52機製造していた頃と比べ十分の1となる危機的状況です。

同社は、今年1月にボーイングと年産216機の契約を締結したとしていましたが、5月にはボーイングから生産調整の指示を受け、年間の製造目標を125機程に減産すると発表しました。しかし、6月10日に再度数値を減らし104機以下と発表していました。

Spirit Aerosystems社に関しては、同社の敷地内には120機以上の胴体がストアされており、ボーイングもこれに関してはお腹一杯の状態です。Spirit AeroSystems社で保管されている胴体は様々な客先に合わせてカスタムされた胴体のため、ボーイングに対して発注をキャンセルしたり、機種変更を行ったカスタマー対象の機体向けがある場合は、ワイヤーハーネス等の入れ替えなど既に製造した機体の修正作業が必要となります。

現在ボーイング社は737MAXに関して3,800機のバックログがあります。(キャンセルや機種変更等を受けた後の数値)