米海軍向けのCMV-22Bオスプレイの初飛行の様子がSNSで上がっていました。初飛行はテキサス州アマリロにあるBell社のプラントで行われました。
CMV-22は現行のC-2Aグレイハウンド・ターボプロップ輸送機代替用として開発された機体です。C-2は1960年代から海軍のCOD機材として投入されてきました。米海軍はグレイハウンド後継機としてオスプレイ導入を2015年に決め、これまで開発が進められてきました。44機が納入予定です。
CODとはCarrier Onboard Deliveryの頭文字をとったもので、空母へ(orから)の物資と人員の補給用機材のことです。
この機体の操縦訓練にあたっては、海兵隊のMV-22オスプレイのクルーと訓練を行なってきましたが、海軍も最初のオスプレイCOD飛行隊を設立しています。Fleet Logistics Multi-Mission Squadron (VRM) 30 “Titans”(タイタンズ)です。
 
現在使用中のC-2Aグレイハウンドと比べるとCMV-22Bは航続距離も延び(1,150nm(2,130km))、貨物搭載量も増えています。見通し外通信も強化されており、貨物のローディング&アンローディングに関しても短時間で行える様になっています。
既存V-22とCMV-22Bでの一番大きな違いは、機体左右のスポンソン前部(主脚の前あたり)が大きく膨らみバルバス燃料タンクが備えられたことです。
今後最初の3機のCMV-22Bが2021年に引き渡され、F-35Cと共に空母USSCarl Vinson(カールビンソン)で運用予定です。CMV-22BはF-35戦闘機で使用されるPW社製F-135エンジンを空輸可能です。