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2020年 航空機主要メーカーOutlook – その他メーカー

 2019年はボーイング が全てのヘッドラインを奪い、その裏でエアバスは比較的好調な年を過ごしました。2020年はどのような年となるのでしょうか?各社のOutlookを簡単にまとめてみます。

  • Boeing
  • Airbus
  • その他

その他

  • Bombardier
    同社は今年最後のCRJを引渡し、コマーシャルジェット機の生産が終了します。
  • Embraer
    ボーイングとエンブラエルは、エンブラエルの民間機事業を母体とするボーイングとの新会社「Boeing Brasil – Commercial(ボーイング・ブラジル-コマーシャル)」を立ち上げました。新会社の株式保有率はボーイングが80%、残り20%をエンブラエル。2019年2月26日にエンブラエルの株主から新会社設立の承認を得ました。正式な設立には各国の規制当局による認可が必要で、米国、中国、日本とブラジルは了承していますが、欧州での評価に時間がかかっています。欧州は情報が少なすぎるとし、150万枚以上の書類提出を求め、過去20年間の機体売上情報をチェックするようです。これにはEUとの貿易摩擦が関係しているという見方もあります。
    昨年末12月12日に初飛行したE175-E2ですが、米国内大手エアラインとパイロット組合の労働協約の中に設けられている地域航空会社の運航条項(スコープ・クローズ)の条件緩和は纏まらなかったため、E175-E2は米国のエアラインにとってエコな機体ではなくなっています。E175-E1は米国でまだ活路がある機体といえます。
    現時点で、E2シリーズで好調な受注をしているのはE195-E2です。
  • 三菱航空機(MITAC)
    M90の引渡しは2020年中旬以降となっているはずです。国土交通省による認定は1960年代YS-11に対して行なって以来50年ぶりの作業で、国土交通省「初」の作業といってもいいと思います。慎重に進められるでしょう。国土交通省も機体があれば作業は進めることができるのですが、機体は試験用10号機が漸く準備できるタイミングのようです。
    機体自体にも問題が有り、飛行機の内部にはわせる電気配線の組み付けのリルートにかなり苦労したようです。(12月の日経記事参照)
    M100に関しては、正式なローンチが未だなされていません。100機のMOUがありましたが、正式発注では無い為、正式受注は無しの状態です。正式な注文か正式なローンチかどちらかが必要なプログラムです。これも起爆剤を誰も火をつけずに見守っている感じです。
  • ATR
    新機種を開発したいところですが、なかなかターボプロップの機体は利益も少なく、当たらなプロジェクトを開始するには対抗機種などの出現などない限りは、同じ機体を作り続けていくでしょう。ATRでは何年も前から複合材製の胴体研究などを行ってきましたので、その気持ちはあるのですが、なかなか火が着かない。
  • De Havilland Canada
    カナダのLongview Aviation会社が2019年にBombardier社からQ400の製造プログラムを購入し、新たに作られた子会社をDe Havilland Canada社と命名しました。昔あった会社である「de Havilland Canada」の最初を大文字にして復活となります。同時にBombardier社が停止していた受注も再開し、昨年のドバイ・エアショーでは多くの受注と受注見込みを得ることに成功しています。
    課題は、近年日本でも好調なATRとの戦いに勝つためさらなる機体価格のディスカウントが必要です。Bombardierで書いたように、どちらの機体も古くなってきておりどちらかのメーカーが新型機開発に踏み出せば、相手も追いかける展開となります。
  • AVICCOMAC
    中国のCOMAC社はC919の開発を行っていますが、宣伝していた2021年の引き渡しは2022年に伸びる可能性があります。
    AVICのARJ21に関しては中国国内からボランティア的受注を受けています。このプログラムは受注が目的というよりも、アメリカで作られたFAAの認定を受けることができる航空機をどうやって作るのかを学ぶ為のテストプログラムと考えていいでしょう。少しづつですが、客先へ引き渡しが進められています。日本ではJAMCO社が内装を一部製造しています。
  • IRKUT
    ロシアではMC-21のテスト機体が4号機まで初フライトを済ませています。先日はロシア製エンジンを搭載した試験機5号機の胴体結合の記事を書きました。
    現在、受注機数は200機以下で、EISは2021年を予定しています。
    ロシアが経済制裁を受けている中、ロシア国内以外でユーザーを見出すのは難しいと思います。主翼は値段を下げる為、ドライファブリックの積層をトライしたりと、色々とチャレンジした機体です。
  • Sukhoi
    Sukhoi社の民間機部門はIRKUTと統合され、UAC(United Aircraft Corporation)のもとでオペレーションが行われています。SSJ100は信頼性の問題を抱えており、機体のアフターサポートも不満が出ています。機体は稼動率も非常に低い状態です。2019年は引渡し機数は1桁台という理解です。

以上、2020年の各航空機メーカーOutlookを3回に分けて書きました。

おわり

参照リンク:
https://business.nikkei.com/atcl/NBD/19/00114/00053/