外出自粛で運動不足と、書きたいネタがいまいち見つからずタイピング量減少でカロリー消費が少ないですね。体重増えました。。。
前回の「航空機・機体部品製造メーカー状況アップデート COVID-19」の記事から十日ほどですが、業界はスローダウンの一方です。
Boeing
サウスカロライナ州の工場に関しても4月8日の第2シフト終わり次第、工場の操業を停止します。
シアトルエリア(Puget Sound Area)とモーゼス・レイクでの活動も休止すると同社のニュースリリース で発表されました。
それ以外の拠点での活動についても同じニュースリリース にて公表されています。
Spirit AeroSystems
3月25日から休止しており、今週8日から再開するとしていましたが、ボーイングの発表を受けて、Spirit AeroSystems社も8日以降もボーイング向けプログラム関連業務を休止すると発表しました。
オクラホマ州とカンザス州の工場において、ボーイング関連業務の社員に休暇(21日間)を取得させます。
様々なボーイング関連業務を請け負っている同社ですが、737プログラムは大部分を占めており、2019年は同社収益の53%を占めている重要なプログラムですが、昨年の飛行停止から漸く200機程を製造する予定だった2020年も非常に困難な時期を経験しています。
日本国内ボーイング下請け
現状では製造は737以外は続けられているようです。ただ、ボーイングも下請けに対して納品を抑えるようにリクエストしており、ボーイングの操業停止が続けば時期スローダウンすることになるでしょう。日本の下請けの一部は一部のパーツを米国などから輸入している場合もあり、その場合、米国のメーカーが生産停止している場合、パーツ入手が困難になり国内製造&出荷に影響するケースも予想されます。
AIRBUS
スペインは当分ストップです。現地は峠を超えたとの報道もありますが。
AIRBUSも大打撃を受けたエアライン、特にLCCが大量に機体発注をキャンセルする恐れがあり、実際EasyJet社は現在発注している100機以上のA320シリーズの取り消しの噂もあります。
生産ラインも世界中のサプライヤーからのパーツが揃わない状態となっています。今回のCOVID-19以前は納期が大きな問題でしたが、もうエアラインでこれを騒ぐところは無いでしょうけど。。。生産レートは一気に落ちる可能性があります。WOTどころじゃなくなっていますので、WODAT-Wing of Day after Tomorrowぐらいにしてちょうど良いかもしれません。
ジェット旅客機の時代になって、航空機生産で一番大きなスランプは1968年と1972年です。ソビエト連邦を除き、当時のジェット機生産が1968年に716機あったのに、1972年には228機になりました。
AIRBUSとBoeing、McDonnell-Douglasに絞っていうと660機から173機へと74%減でした。
BoeingとAirbus社併せて1,532機を生産しましたが、74%減は400機となります。
もしかすると今回のCOVID-19の状況によってはワースト記録を塗り替える可能性もあります。
夜のお出かけは自粛と都知事様が要請され、水商売も大変ですが、Air商売も大変です。飛ばなくなったエアラインのCAと飲めるチャンスですが、ソーシャルディスタンスで2mも離されては、、、
参照リンク:
https://www.spiritaero.com/release/137062/spirit-aerosystems-actions-in-response-to-covid-19
https://www.boeing.com/emergency.page