加Harbour Air社 世界初の商業電動飛行機のフライト(動画)

A Harbour Air DHC-2 Beaver completed its first flight equipped with an all-electric propulsion system made by Magnix on 10 December.  Source: Harbour Air

 水上飛行機の航空会社として北米最大のHarbour Air社は10日、世界初の商業電動飛行機によるフライトを成功させました。

Harbour Air社が使用した機材は6人乗りのDHC-2 de Havilland Beaverで、初フライトは、カナダ・バンクーバーのフレイザー川の上で行われました。

もともとエンジンはプラット・アンド・ホイットニーR-985 ワスプ・ジュニア星形空冷エンジンがついている機体でしたが、米ワシントン州Magnix社の750馬力(560kW)あるmagni500という電動モーターを搭載し、電動化されました。”ePlane”と読んでいるそうです。

次のステップは、機体の認定を取得し旅客サービスを2年以内に行うことを目標にしています。

通常の燃料エンジンと比べると、バッテリーに頼る電動飛行機は飛行時間でも非常に短い時間下飛ぶことができない為、商業飛行ではまだ活用されていません。(バッテリー=高重量)
しかし、Harbour Air社の運行は基本的に短距離であり、30分ほどのフライトがメインとなっています。Magnix社の推進システムは30分のフライトと30分の予備動力(昼間VFR時に必要な予備燃料搭載は30min分必要な為。)を行うのに十分な性能を有している様です。着陸するとリチウム電池は急速充電ができます。
Magnix社magni500システムは、750hp(559kW)の出力を有しており、基本スピードが1,900rpmで、最大3,000rpmが可能です。モーターの重量は135kg/297lbsです。(R-985 ワスプ・ジュニア星形空冷エンジンは277kg/611lbsです。(via Wiki))

同社はBeaver以外にPT6エンジン搭載したOtterやTwin Otterなど34機の機体を運用していますが、今後、使用する水上飛行機全てを電動化する計画です。

ePlane First Flight credit:Harbour Air

GregMcDougall CEO Founder HarbourAir. credit:Harbour Air

参照リンク:
https://www.harbourair.com/harbour-air-and-magnix-announce-successful-flight-of-worlds-first-commercial-electric-airplane/
https://www.magnix.aero/products/