ボーイングが737Maxの生産削減や停止のニュース

特にサプライズでもないですが、ニュースヘッドラインにあがっていたので。。。

米ボーイングは、2件の墜落事故を起こした「737MAX」の運航再開を巡る不透明感が高まる中、同型機の製造を休止または縮小することを検討している。16日にも結論を公表する可能性があると事情に詳しい関係者らが明らかにした。 と米紙ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)が伝えています。

3月の飛行停止処置が取られてから12月までに400機近く製造され、それ以外に既に客先に引き渡されていた機体が381機ありました。恐らく、一番の問題は製造資金の問題よりも、これらの作った機体を飛行再開された場合に引渡していく事と、今後機体を42機ペースで作っても置く場所が無いんではないでしょうか?

以前の記事で書きましたが、7月のボーイングの737Max飛行再開の見通しは、9月上旬にFAAへ回収されたソフトウェアを提出し、10月末にはFAAから飛行再開の承認が下りると見ていました。かなり楽観的だと思いましたが、、、。

以下7月の記事から:

7月25日2019年 
ボーイング関連アップデート メモ 737MAX 777X NMA

737MAX
ボーイングのデニス・マレンバーグ会長、社長兼CEO(最高経営責任者)は7月24日に行われた決算会見で、737 MAXについて、運航停止が長期化した場合に生産を一時停止する可能性があることを明らかにしました。

737の生産レートは、今年4月中旬に従来の月産52機を42機に落としています。「運航再開が想定している時期よりも遅れる場合、生産の一時停止など、さらなる生産レートの引き下げや、その他の選択肢を検討する必要があるかもしれない」と述べています。間に合えば、月産42機を維持し、2020年中に57機にレートアップさせるとのコメントもあったようです。

2019年末にはボーイングで製造され、引渡しを待っている737は400機ほどになりますが、飛行再開がなされた場合、MCASソフトウェアの機体へのダウンロードや、飛行制御装置の改修、マイクロプロセッサの交換作業などが必要になる可能性がありますので、かなりの作業が待ち受けていると思われます。これらの機体を引き渡すだけでも1年以上はかかると思われます。

その為、飛行再開が遅くなった場合は、更なるレートの引下げ、生産停止の可能性があるわけです。

MCAS以外にも、ソフトウェアの問題も発覚しましたし、再認定のプロセスで更なる問題が出てくる可能性は十分あります。