ボーイング社はワイドボディー機体製造を2週間程休止することになりましたが、他のメーカー・部品製造メーカーの状況はどうなってるでしょうか?
- Spirit AeroSystems
- Triumph
- GE Aviation
- Embraer
- Bombardier
- AIRBUS
Spirit AeroSystems
ボーイング社サプライヤーで最大規模の会社となりますが、ボーイング社の休止ニュースを受けて、カンザス州ウィチタ工場、オクラホマ州タルサとマッカリスター工場でのボーイング向け製造を3月25日水曜日から2週間休止するとしています。サウスカロライナ州チャールストン工場での787作業に関しては現状休止はないようです。
2週間の休止期間中、従業員は有給休暇扱いとなり、休止期間中は工場・設備の消毒等を実施し、安全で整えられた環境で操業再開できる準備を行います。
同社の防衛関連、エアバス、アフターマーケット、MRO向けなどボーイング関連外に関しては引続き業務を継続しています。
2019 年データでは同社の収益の79%はボーイング関連となっており、今年は737MAXの製造停止と今回の生産休止で厳しい第一四半期です。
Triumph
ペンシルバニア州に本拠地を置くTriumph社は、資金確保と長期的な競争力確保の為、フルタイムの従業員250名と契約社員250名を解雇(レイオフ)します。また、一部の従業員は2週間の休暇取得、昇級の一時停止、上級幹部の給与を10%引き下げる処置をとります。
2019年Triumph社の収益の18%がボーイング関連となっています。
GE Aviation
GE Aviationも米国内の従業員の10%に関して90日間解雇(レイオフ)し、メンテナンス、リペア、オーバーホールに関わる従業員の半数に休暇取得させます。
Embraer
ブラジルのEmbraer社は3月31日までブラジル国内の社員に関して有給休暇を取得させます。リモートで勤務している社員に関しては、リモートでの業務継続となっています。同社はブラジル国内に約16,000名の社員を擁し、その半数がリモートで勤務しています。
ブラジル国外に約2500名の社員が、米国、ヨーロッパ、アジアの各拠点で勤務していますが、現時点では各国機関の指示に従うように指示しており、各国の動きを注視しているとしています。
Bombardier
Bombardier社は航空機製造部門を含むカナダ国内の活動の殆どを一時的に停止します。期間は3月24日から4月26日までとなっています。
AIRBUS
四日間の操業停止期間中、衛生・安全プロセスの強化、除菌処理、自己隔離等の処置をとり、3月23日からフランスとスペインの工場で活動を再開したようです。
学校やチャイルド・ケアの閉鎖の影響を受けた家族を持つ社員に関しては、できる限り在宅勤務等フレキシブルな対応をとっているとのことで、国からの活動規制がある中、可能な限り顧客対応ができる体制をとっているようです。
エアライン:
エアライン各社はエアライン情報を得意にしているサイトをご覧ください。状況は目を瞑って、「お客さんがいなくなったらどうなるかな?」の想像できれば、それが答えです。
参照リンク:
https://www.spiritaero.com/release
https://ir.triumphgroup.com/news-events
https://www.genewsroom.com/press-releases
https://www.airbus.com/newsroom/statements/coronavirus.html
https://www.flightglobal.com/