フーシ派 サウジAH-64とUAVを撃墜

 イエメンのイスラム教シーア派系反政府武装組織フーシ派は、サウジアラビア のAH-64アパッチ攻撃ヘリとWing Loong 無人機を撃墜したとする動画や写真がSNSで投稿されています。

どちらの機種もサウジアラビア の軍事作戦で協力しているUAEでも運用されている為、断定はできませんが、フーシ派はサウジアラビアの機体としています。

アパッチヘリコプターに関しては、11月29日にイエメンとサウジアラビアの国境沿いで撃墜されており、搭乗員の2名は死亡したとみられます。

SNSに投稿された動画は、地対空ミサイルが発射されるシーンから、ヘリコプターにミサイルが命中し、ヘリコプターが墜落していく映像が記録されています。最後は複数のカメラから同一機体の墜落の模様が流れますが、比較的高度がある状態でヒットしており、機体後部のテールブームが折れ曲がっている状態がわかります。赤外線ミサイルがエンジン排気ノズル近くのテールブーム付け根に当たったのでしょうか、その後数十秒は(ローターから一定の推力は発生しているように見えます。)テールローターの推力は無いものの、回転することなくグライドしているように見えますが、最後はテールブームが燃え尽き折れ曲がって渓谷に落ちていくところで動画は終わっています。

航空機が墜落する映像というのは、命を考えるとどれをみても辛いものですが。戦闘機のような脱出手段を持たないヘリコプターが、妙に頑丈で今回のように苦しみながら飛んでいる様子はなんとも言葉にできませんね。。。機内の搭乗員の方には最後の数十秒はとても長い時間に感じたと思います。