日本にE-2Dアドバンスド・ホークアイ初号機を納入

ノースロップ・グラマン・コーポレーション(以下ノースロップ・グラマン)は自社HPで5月月31日、E-2D先進型ホークアイを航空自衛隊に初納入したと公表しました。

引き渡しは3月29日(金)で、これを前に2018年12月から空自はE-2Dの飛行訓練を実施していました。

Youtube上では、空自初号機と思われるE-2Dが米海軍マーキング状態で試験飛行を行っている様子などの動画が配信されていました。


防衛省は2014年11月、次世代の空中早期警戒機としてE-2Dアドバンスド・ホークアイを選定しました。これを受け、アメリカ国防安全保障協力局(DSCA)は2015年6月、E-2Dアドバンスド・ホークアイ早期警戒管制機と関連機器、部品、サポートなどを、対外有償軍事援助(FMS)で輸出することを承認していました。

ノースロップ・グラマンのVP Jane Bishop氏は「このE-2Dの納入によって、ノースロップ・グラマンと日本との長年のパートナーシップは新たな章に入ります。本機は、拡大を続ける日本の安全保障ニーズを上回る空中早期警戒監視能力を日本に提供します」と述べています。

日本はノースロップ・グラマンのE-2Cホークアイを1983年から運用し、米国外では最大のE-2オペレーターとなっています。E-2Dは、他よりも2世代先を行くレーダー技術を駆使して遥か遠方の脅威を追尾できます。また、人道支援や災害救助といった民間の緊急ミッションにも活用可能です。E-2Dは、安全保障に関わる地域的協力をサポートするため、次世代の航空機システム及び米海軍の同盟軍との間の相互運用性を有しています。

空自はE-2Dをすでに4機を発注済みで、さらに9機を追加発注する見込みです。

空自向けのE-2Dは、米海軍向けの機体から幾つかの変更が加えられており、例えば、米海軍の機体は空母での運用がメインとなりますが、空自の機体は陸上基地での運用のため、主翼内に燃料タンクを設けており、8時間の滞空時間を可能としています。米海軍機は空中給油を念頭考えられており、機体内燃料での滞空時間は5時間となっています。

現在、空自は空中早期警戒体制として、13機のE-2Cと4機のE-767を保有しています。

参照先:https://news.northropgrumman.com/news/releases/northrop-grumman-delivers-first-e-2d-aircraft-to-japan