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レビュー 第1四半期&787と777月産レートダウン

 ボーイング社とエアバス社の第1四半期決算報告が発表されました。

ーボーイングー
第1四半期営業キャッシュフロー赤字43億ドル、前四半期比+94%
第1四半期1株損失1.70ドル(前年同期利益3.16ドル)
第1四半期収入169.1億ドル(前年同期比-26%)
全社的な人員削減(約10%)を計画
生産レート調整

 ボーイング社はCOVID-19危機による劇的な需要の低下に対応して、787の生産レートを半分に減産し、777と777Xは5機から月産3機に引き下げます。

 737MAXの生産に関しては低レートでの生産再開とし、目標としては来年に月産31機を目指します。(飛行停止以前は月産52機、飛行停止後〜生産停止間までは月産40機程で製造していた。)機体の再認可は6月〜7月と見ていましたが、8月〜9月以降となりそうです。再認可後の商業飛行再開まではさらに数ヶ月かかると見ると、実際の商業飛行は年末から来年へとなる可能性がありますね。。

 787に関しては、COVID-19危機以前から生産レートダウンが決まっていました。今年が月産14機から12機、そして来年月産10機というものです。これが今回の発表で2022年には月産7機となると発表されました。実際、昨年から大きな受注は発生しておらず、受注&生産レートを見ると、月産14機で作り続けた場合、2021年まではキープできましたが、その後が半減することはわかっていました。レートダウンは予期されていたことでもあります。ワイドボディー機の需要は今後も回復が見えません。CEOのカルホーン氏は従業員宛のメッセージで、月産7機へレートダウンした後に、生産レートは業界の状況を見て見直すとコメントしています。

 小型機の需要はCOVID-19収束次第、少しずつ戻り、大型機以上に回復はするので、ボーイングとエアバスも小型機の生産はレートをこれまでに少しでも近づけることができるように計画すると思います。←これもエアライン次第ですが。。。大型機を含めた航空業界の需要は2019年レベルに戻るのに2-3年はかかると見ています。

 777&777Xに関しては、来年は両シリーズ併せ月産3機(現在は月産約5機)となります。現在の月産5機は777Xも含めての数値で、777Xはこれ迄既に10機以上の機体が完成していますが、777Xの生産レートは2機から1機へとダウンします。既存777に関してはこれまで月産3.5機程で製造されてきました。

 767と747に関しては、どちらも貨物機や空中給油機等旅客以外のお堅い客先需要であり、レートは変動なしです。

これらの生産レートダウンと業界の需要減から、ボーイング社は全社的な人員削減(約10%)を計画しています。民需機部門だけで見ると15%の人員削減が行われます。

ーエアバスー
航空機大手エアバス<AIR.PA>が発表した第1・四半期決算は、調整後営業利益が49%減少して2億8100万ユーロ(3億0470万ドル)に、売上高は15%減の106億3100万ユーロとなりました。

キャッシュフローは80億3000万ユーロのマイナスで、これには、英仏米の汚職捜査を巡る和解金36億ユーロが含まれています。

新型コロナウイルスの拡大が航空業界に深刻な打撃をもたらしていることを受け、エアバスは前月、通期業績見通しを撤回し、借入枠を拡大しました。

当面は現金の保持に注力する方針で、2020年の設備投資計画を約7億ユーロ縮小して19億ユーロ前後とし、事業の継続性に必須でない活動を先送りまたは中断する予定です。

参照リンク:
https://boeing.mediaroom.com/2020-04-29-Boeing-Reports-First-Quarter-Results