FAAは今後数週間のうちに行われる予定の737MAX再認可に向けた3日間の飛行試験を終えました。今回の飛行試験は2件の墜落事故から飛行停止となり16ヶ月が経過した737MAXが飛行再開するために重要なプロセスです。
この飛行試験を行うことはFAAが737MAXが飛行再開するために必要なAD(Airworthiness Directive)を発行し、どう機体を運用するオペレーターが取らなければならない処置を記したものとなります。
ボーイング社はこのADが発行されるのは、737MAXが飛行再開を第3四半期中に行うために間に合うタイミングで発行されると予想しているようです。
Flightradar24のウェブサイトによると、飛行試験をこなった「N7201S」は6月29日、30日、7月1日にかけてワシントン州とアイダホ州上空を10時間飛行しています。
FAAは飛行試験以外にも、ボーイング社から提出された改修内容を含む最終設計書類や、FSB(Flight Standardization Board)、JOEB(Joint Operations Evaluation Board)からのパイロットのトレーニング要領書についても審査する必要があります。(再認可プロセスは過去の記事をご覧ください。)
別のニュースでは、ボーイングが当初737MAXを認証する際に、MCASに関する情報を故意に差し控えたという報告がニュースになっています。この点でFAAはMCASの欠陥に関して潜在的な危険性を知らされておらず、適切に機体をテストしたり対処する処置を講じる事ができない状態となっていました。