ロッキードマーティンは、防御レーザー兵器を5年以内に航空機に搭載するようです。
このポッド式の戦術空中レーザー兵器システム(Tactical Airborne Laser Weapon System – TALWS)は、空対空ミサイルや地対空ミサイルなど、向かってくる戦術ミサイルを撃墜するために使用されます。
同社は、米空軍研究所のSelf-protect High Energy Laser Demonstrator – SHiELD – プログラム用の高出力ファイバーレーザーの開発も行ってきました。このプログラムは、2021年までに戦闘機にコンパクトレーザーを搭載することを目的としていましたが、技術的な問題により2023年まで延期されました。
それにもかかわらず、ロッキードマーティンは技術について楽観的であり、このプログラムとは別に、SHiELDで培った技術を応用し今回の新たな取り組みも進行する計画です。SHiELDよりも改良されたサイズ、重量、消費エネルギーが適用されます。
この空中レーザーの技術は、同社が米陸軍のIndirect Fire Protection Capability-High Energy Laserと米海軍のHigh Energy Laser with Integrated Optical-dazzler and Surveillance (HELIOS) システムで培った地対空レーザー技術と経験も応用されます。この二つのプログラムはドローンやロイタリング兵器を撃墜するために研究されています。(下記に参照リンク)
同社は戦闘機に搭載するスナイパーポッドを過去40年間開発してきており、スナイパーポッドは戦闘機の高速機動でもターゲットを捉え続けることができ、この技術とアルゴリズムはレーザーポッドを開発する上で非常に有用なものとなると考えています。
高出力レーザーで使用する電力に関しては、バッテリーもしくはキャパシタに対して搭載されたジェットエンジンから充電する形となるでしょう。
同社はレーザーの照射距離やレーザーの発射レート(毎分X射?)に関しては明らかにしていません。これは米空軍がどのような脅威に対して使用するかによるようです。
参照リンク:
https://news.lockheedmartin.com/2020-03-11-Lockheed-Martins-HELIOS-Laser-Weapon-System-Takes-Step-Toward-Ship-Integration