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エチオピア航空ボーイング737MAX8型機が墜落

2019年3月10日(日) アディスアベバからナイロビに向かっていたエチオピア航空のB737機が墜落し、エチオピア航空の発表によると、149人の乗客と8人の乗務員が搭乗していましたが、全員の死亡とのニュースが流れてきました。

機体は、8時38分にアディスアベバを離陸して間もない8時44分にレーダーから消失したとのことです。

フライトレコーダーは2つとも回収されたとのことで、ボーイングのスタッフとNTSBの関係者が現地で調査を行うとのことです。

ボーイング737MAXは2017年5月にエアラインへの引き渡しが始まった、最新型の機体ですが、インドネシアのLCC大手、ライオン・エアのジャカルタ発パンカルピナン行きJT610便 が墜落したのに続き、今回のエチオピア航空の墜落事故で、この半年間で2件の墜落事故となります。

ライオンエアの墜落に関しては完全な原因は解明されていませんが、中間報告の段階では、737MAXで新しく機体に装備された自動失速防止装置(MCAS)と呼ばれる機体の姿勢制御時に翼と対向する空気の流れの角度「迎角」を検出する「AOAセンサー(Angle of Attack sensor)」に問題があったことが判明。FAA(米国連邦航空局)が11月に、機体の安全性を確保するための整備や改修を指示する「耐空性改善命令(AD)」を発行しています。

簡単に説明すると、飛行機が飛行速度に対してあまりにも機首(飛行機の頭)が上がりすぎていると、翼の揚力を失い、「失速」し墜落してしまいます。これを未然に防ぐためにセンサーがついているのですが、そのセンサーに不具合が生じ、安全に飛ぶことができる速度で飛んでいるのに、飛行機のコンピューターは「失速する」と思い込み、機首を下げてスピードを回復するための動作に移らせる、、、という不具合が起きているのかもしれません。

今回の事故は、墜落直前にパイロットから機体の不具合のため、空港へ引き返すリクエストもあったというニュースもありました。今後、フライトレコーダー等の情報が解析され、インドネシア機と類似の不具合だったのかが判明するでしょう。

ライオン・エアの墜落の後で、航空会社の飛行停止等のアクションは行われませんでしたが、流石に今回は、中国やアジアなどの複数の国々で737MAXの飛行停止を実施しているエアラインが出ています。

なぜ最初の墜落事故の後、この問題があるのに飛行停止にしなかったかと言うと、十分な訓練を受けたパイロットであれば、センサーの異常であることに気づき、対処することができる範囲の不具合と見ていたようです。しかし、近年LCC等のエアラインではパイロット不足で、十分に経験を積んでいなくても、資格を持っていれば人材を採用してきました。LCCは特に安くパイロットを雇わなければならないですし、パイロットも飛びたいと思っている人とのニーズが会うのですが、経験はそこに無い。。。という状態も今回のような悲惨な事故の原因の一つにあるのかもしれません。

今回の事故を受けても飛行停止することなく運行しているとエアラインがあると言うことは、経験あるパイロットと、それなりの教育を提供できる体制にあるエアラインなので、と言うことかもしれません。

↓<3月16日更新>

事故後、2日ほどして、ボーイングはMCASに関連すると思われるソフトウェアの更新を行うと発表しています。これはAD(耐空性改善命令)の形ですので、737MAXの使用者は必ず実施しなければならない整備となります。この発表の際にもボーイングは「安全な飛行機を更に安全にする処置で、昨年から取り組んでいたものである」との発表をしました。昨年から取り組んでいたものを、なんでこの事故の二、三日後に発表するのやらとおもいますが、、、。

その後、13日に、トランプ大統領が大統領令により運航停止を指示したことを受け、FAAは「事故現場で収集した新たな証拠や衛星データを解析した結果に基づいて判断した」と発表し、運航停止を指示した。日本の当局もFAAの判断を受けて、14日、737MAXを所有する各国の航空会社に国内運航の停止を求める方針を発表しました。

アジアや中国、ヨーロッパが飛行停止を早々に決めていましたが、メーカー国であるアメリカがようやく停止し、それを追いかけて日本が発表する。。。日本はまだ導入されていないので、アメリカの後でもいいですが、FAAの処置があるまで日本の対応がない、、、日本の空の仕組み、今後書いていきたいと思います。

737シリーズの中で最新モデルのこの737MAXに関しては:

  • プログラムがローンチされて以来、5,000機以上を受注しています。
  • この最新モデルはこれまで370機以上がエアラインに引き渡されていますので、この全てが飛行停止中ということです。
  • ボーイング社ではこの機体を月産52機製造しています。今年中に月産57機に引き上げる予定もあります(した、、、になるかも)。

↑<3月16日更新終わり>

ボーイングはこの事故を受けて、予定していた最新型の777Xの一般へのお披露目の日程を延期するとしました。

また、ボーイング株も今は回復しましたが、一時、9.11テロ以降で最大の下げ幅を記録したとのことです。

By Steve Lynes from Sandshurst, United Kingdom – EGLF – Boeing 737 Max – N120IS, CC BY 2.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=70921481