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陸自向けの新多用途ヘリ試作機、スバルが納入

SUBARUは、2019年2月28日、航空宇宙カンパニー宇都宮製作所(栃木県宇都宮市)において、陸上自衛隊新多用途ヘリコプター試作機を防衛省に納入したとのニュースがありましたね。

本来は、2012年3月に川崎重工が受注していましたが、選定過程で官製談合があったことが発覚し、白紙に戻っていました。

再度選定を行ったのですが、川崎重工とエアバス、富士重工(現SUBARU)とベルの2連合対決の結果、「実現可能性」や「納入期間」などの項目で、後者の提案が現実的とのことで、2015年9月に防衛省との間で締結した試作請負契約を受け、SUBARUは民間向け最新型ヘリコプター「SUBARU BELL 412EPX」を米国ベル・ヘリコプター・テキストロン社と共同開発し、この機体を共通プラットフォームとして、陸上自衛隊新多用途ヘリコプター試作機を開発・製造しました。

出典元:陸上自衛隊HPより引用

筆者は基本、BellがThe Helicopterという偏った見方なのです。(笑)

 この選定にアンチの方もいらっしゃるようです。それは今回の機体のベースが、1980年代に初飛行したBell412という機体であること。Bell 412 EPIという最新型にちょこっとオリジナリティを加えて、EPXとなっているが。細かい性能の部分を除くと、現在陸自で使用しているUH-1Jという単発エンジンのヘリを双発化した機体で、その機体自体のデザイン、例えばキャビンの形状などは、ベトナム戦争の頃にデビューした機体にルーツがあり、今後20年間作っていくとされていますが、20年後には、オリジナルの機体がデビューして、80年が経つ機体になっている。これが、一番どうなの?と思ってしまう人が多いのでしょうか。でも、飛行機はそんなもので、737Maxは初代737とは別物ですが、同型としちゃえば1967年が初飛行なんです。

Bell UH-1 (初飛行は1956年)

 また、既存機の改良型よりも、新規開発をすべきだという強い意見もあるとは思います。今回の機体も特に新しい技術はないです。ローターマストに強度アップのためにレーザーピーニングを施したとか、トランスミッションにドライランでの飛行30分程を適用出来るようにしたとかです。この二つをスバルはすごくアピールしています。トランスミッションのドライランってオイルがなくなっても飛び続けることができますってことですよね?どーいう事態で、それが起きるのか、飛行前にトランスミッション調べますし、3時間前後しか飛行できないヘリで、トランスミッションのオイルが漏れる事態って、飛ぶ前にかなりダクダク漏れてんじゃないの?とか、あ!トランスミッションに被弾して、オイル漏れか?とか。。。ヘリのトランスミッションってヘリの部品の中で一番頑丈にできていると思うのですが、それが被弾してオイルが漏れる事態で、ヘリ自体が飛べる状態なのか?とか、勉強したいと思います。
 トランスミッションをアピールするのであれば、コンポジット製のギアボックスとか、強度と重量のパフォーマンスで世界初レベルの物をトライして欲しかったなぁ。トランスミッション内部のギアの一部をコンポジットにするだけでも、最終的にローターマスト経由で伝わっていく、振動を軽減できると思うんだけどね。

 しかし、UH-Xというヘリの役割を考えたときに、それにかける費用が新規開発するほどのものだったのか、それとも既に開発された今回のようなカタログ品を購入した方が良かったのか、それも考慮すべきだと思います。陸自はオスプレイという非常に高価な航空機を導入予定ですし、全部が全部揃えきれないというところもあったのだと思います。1回目の選定の時、スバルは独自開発のローターブレードを提案していたんですよね、でも、そのことは2回目の提案からは削除されていました。技術的な観点と費用の観点で難しかったのでしょうね。

まあ、いろいろな意見があるでしょうが、決まったことは決まったこと。地上から見てる私たちより、それを飛ばすパイロットが納得できる機体であるかが大事ですよね。

おわり