飛行可能な唯一のMiG-17PF売出中

 世界で唯一の飛行可能なMiG-17PFジェット戦闘機が売出されるようです。元ゼネラルモーターズのエンジニアで米海軍の将校であったJon Blanchette氏が、1993年にポーランドのスクラップヤードから単発のジェット戦闘機を”救助”しました。長年にわたる大変な復元作業の後、ブランシェットは60年前に初飛行し一度はスクラップにされた機体を航空ショーのスターに変えました。

1950年代初頭に開発されたMiG-17は、ソビエト空軍の重要な戦力でした。 MiG-17のPタイプには、捜索レーダーと追跡レーダーが装備されており、これは、夜間と悪天候時に運用できる最初のソビエト戦闘機でした。これにアフターバーナー付のVK-1Fエンジンを装備した後期型がPFとなります。このイズムルードレーダーの装備でコブダイのようなフロント周りになっています。イズムルードレーダーは探知距離は貧弱ながら自動追尾能力があり探知距離12Km、自動追尾距離2Kmとされ、ソ連では一時代を担ったレーダーでした。

NATOは1956年に最初にMiG-17PFを発見し、それに「フレスコD」という名前を付けました。 1960年代初頭にMiG 21-13に置き換えられるまで使用され続けました。

MiG-17PFはまた、北ベトナム空軍によって飛行された最初のジェット戦闘機となりました。その機動性と飛行速度で愛されたこの戦闘機は、ベトナム戦争中の米国のF-4ファントムIIに対し善戦しました。

今回売りに出されている機体(1D-0620)は1960年12月に生産され、1966年までポーランド空軍に配備されました。廃止後、1993年までポーランドの航空機整備士の訓練プラットフォームとして使用されました。

ジェット戦闘機を元の状態に完全に戻すには、ブランシェットが15年かかりました。現在、この復元されたMiGは、背面飛行やタイトな8Gターンなど、完全な曲技飛行ルーチンを行うことができます。

米国で2回目の人生を迎えて以来、この完全に機能する歴史的なジェット機は全米の航空ショーで注目を集めており、世界中の航空愛好家の注目を集めてました。

購入希望される方は→ 詳細についてvlad(アットマーク)redbanyan.com Vlad Drazdovich氏に連絡できます。

ベテランの航空ショーパイロット、ランディボールが操縦しているこのMiG-17PFの動画はリンク