ボーイング社は11日、会長と最高経営責任者(CEO)を分離し、デニス・ミューレンバーグ氏が会長を外れてCEOに専念し、デービッド・カルホーン新会長となると発表しました。この発表の後に例のチーフパイロットのMCASに関するテキストメッセージのニュースが発表され、CEOの引退へ加速させるようなネタがもう少し出てくる可能性もあります。恐らく、デニス・ミューレンバーグ氏は2020年でボーイングから去るのではないかと思われます。
新たな経営陣は戦略を見直すことになりますが、問題山積みの状態で、737Max飛行停止処置、777Xの初飛行延期&GEエンジンの設計変更、更に777Xに関しては777-8の開発延期、777Xの受注が伸び悩んでいる現状、KC-46Aタンカーの不具合対策、787製造ラインの品質問題、これらに取り組む必要がありNMAに関しては2020年初めに発表するとしていましたが、それどころではなさそうです。恐らく2020年中にNMAに関するニュースは無いのではないかと思われます。767Xの話が再浮上してくるくらいですから、新経営陣はNMAに関してあまり積極的に動かない可能性もあります。
(今回、運航再開の遅れや情報開示の不備に関する責任を取るため(と思われる)辞任したボーイング社民間航空機部門のトップ、ケビン・マカリスター最高経営責任者(CEO)はNMAを強く支持している方の1人だったようです。)