先日の737MAX生産停止のニュース。
737の生産停止は今回が初めてではなく、1997年に25日間生産停止となり(機体最終組立が停止しましたが、部品生産は生産を続けました。)、2008年にはストライキで57日間停止しました。
機体の不具合では今回が初です。
来年からの生産停止とニュースになっていますが、実際は年末のクリスマス休暇に2週間ほど入りますので、既に生産停止は始まっているということかな?と思います。
生産停止期間については3ヶ月から半年と様々な予想がされています。
下請け会社(Supply Chain)への影響
737の機体製造には様々な下請け会社があり、Spirit Aerosystems社など大企業もあれば、100人以下の小さな家族経営の会社もあります。
これらの会社はすべて今年から始まる予定だった月産57機に向けて設備投資を済ませた後、3月の飛行停止処置のニュースを受けています。
Spirit社は3月の飛行停止後、ボーイングが月産42機へと減らして以降、週4日の生産体制で生産継続してきました。現在、希望する従業員には年末休暇にプラスして休暇延長することも提案されています。
Spiriti社には現在737MAX胴体が90機分保管されています。
通常の契約では、部品をボーイングに納品後支払いが発生しますので、小さな下請け会社にとって生産停止は死活問題となります。
逆に、ボーイングにとってはこのタイミングでサプライヤーを買収する機会となるかもしれません。
製造され保管中の737MAX胴体(Twitter(Skies-of-Glory)より)
Airplane fuselages bound for Boeing's 737 Max production facility sit in storage pic.twitter.com/v4i8E0TqIi
— Skies-of-Glory (@violetpilot1) December 19, 2019