ボーイング社 オランダ、UAE、英国のアパッチ再製造契約締結

 ボーイング社は3カ国で使用されているAH-64Dアパッチ攻撃ヘリコプターに関して、最新モデルである”E”モデルへの再製造/改修を行うための契約を米陸軍と締結しました。契約金額は約618億円($565 million)となっています。

ボーイング社のステートメントによると、対象となる機体は47機となります。

The Boeing AH-64E Apache Source: Boeing

ボーイング社のニュースリリースには、対象の国や詳しい情報は記載されていませんが、12月18日の米国防総省のウェブサイト上には3カ国が、オランダ、アラブ首長国連邦(UAE)、英国となっています。発注者は米陸軍となっており、Foreign Military Sales (FMS) プログラムにより三ヶ国へ改修が行われます。

再製造/改修作業はアリゾナ州メサで行われ、2025年3月迄に完了する予定です。

これらの3カ国で合計108機のAH-64Dモデルが使用されており、平均機齢は19.6年です。
英国は50機を運用中(16機は保管)で、オランダが28機、UAEが30機となっています。

最新モデルのAH-64Eを、英国が38機、UAEが10機発注済です。

2017年5月に米国防総省は、英国のAH-64Eに関して38機を”E”型へと再製造すると公表していました。

オランダに関しても、2018年9月にアメリカ国防安全保障協力局(US Defense Security Cooperation Agency (DSCA))がオランダの28機に関して同様のアップグレードを実施することが公表されています。

UAEに関しては、新規製造のAH-64E購入にあたり、UAEはすでに運用している28機のAH-64Dに関して“E”モデルへアップグレードすることを要求していました。

これとは別に、12月23日には、米陸軍がボーイング社に対して$1.5 billionのFMS契約を締結しており、各国で使用中のAH-64D/Eモデルの機体維持を行うことになっています。これらの国は、インドネシア、クウェート、オランダ、カタール、サウジアラビア 、韓国、台湾、UAEです。

参照リンク:
https://boeing.mediaroom.com/2019-12-19-Boeing-to-Deliver-AH-64E-Apache-Helicopters-to-Three-Allied-Countries
https://www.defense.gov/Newsroom/Contracts/Contract/Article/2043561/