ボーイング社は新しいブロックIII仕様のF/A-18スーパー・ホーネットの初飛行を行いました。
ボーイングのYoutubeチャンネルに投稿されたビデオは、2人乗りF/A-18F(F287)の離陸〜着陸の様子を見ることができます。
試験飛行用の2機の機体が今後数週間の内に米海軍に引き渡される予定で、パイロットの慣熟飛行と空母適合性テストのために使用されます。実運用向けの機体の引き渡しは2021年に開始されます。
今回のブロックIII仕様の機体初飛行は、4月に引き渡されたブロックII使用最終号機引き渡しに続くものとなりました。
ブロックIIIのアップグレードには、構造およびセンサーのアップグレード、大幅に改善されたデータスループット、新しい赤外線探索および追跡センサー、さらに航続距離を伸ばすためのCFT燃料タンク(今回のF287には搭載されていない)などの改善が組み込まれています。
2019年3月、ボーイングは、ブロックIII構成のスーパーホーネット78機に対して3年間で40億ドルの契約を締結しました。この契約には、米国海軍のブロックII仕様の機体をブロックIIIにアップグレードする作業が含まれます。これにより、機体運用時間が6,000時間から10,000時間に延長されます。
オーストラリアもスーパーホーネットを運用していますが、24機のブロックII仕様の機体に関してブロックIII規格にアップグレードするかどうかはまだ決定していません。
これ以外に、ボーイングはクウェートと28機の契約を結んでいますし、ドイツは4月に、核兵器積載可能なF/A-18E/Fスーパーホーネットを30機、さらに電子戦機EA-18Gグロウラーを15機購入する計画を発表しました。
スーパーホーネットはまた、カナダ、フィンランド、インドでの次期戦闘機の候補となっています。