マンタレイ・プログラム – 制御と航法の開発に3社

Manta Ray Program Image: DARPA

 DARPA(Defense Advanced Research Projects Agency(アメリカ国防高等研究計画局))は、長時間航行と大きなペイロード容量を備えた将来の大型無人潜水艇(UUV)の技術開発に3社を選定しました。

このマンタレイ・プログラム(Manta Ray extra-large unmanned underwater vehicle project)に選定された3社は、 Lockheed Martin社($12.3 million)、Northrop Grumman社($10.1 million)とNavatek社($5.5 million)です。(カッコ内は受注額)

マンタレイは、長期ミッションと大容量のペイロードが可能な将来のUUV向けのプロジェクトで、低コストUUV運用方法、長時間の海中におけるエネルギー制御・管理、海洋生物付着の低減、長時間の航行など、他の海軍の設計に役立つ重要な技術を開発・向上させることを目指しています。

マンタレイ・プログラムはこれまでに無い長期間のミッション継続性、長距離航続性、ペイロード搭載可能なUUVの技術を実証することにより、主要なミッションを中断させることなく新たな運用能力を提供することを目指しています。また、長期間の運航能力により前線でのミッションで継続的な活動を可能にし、従来の有人母船での整備やその他の人間によるロジスティックサポートやメンテナンス作業等の負荷軽減が期待されています。マンタレイ・プログラムの主要な側面は機密扱いとなっています。

またこのプログラムでは、UUVのエナジー運用方法、潜航深度でのエネルギー回収(energy harvesting)、省エネ高効率推進システム、低出力での水中探索能力、危機検出と被探知対策などの分野におけるカギとなる技術の研究が行われています。

上記以外にも選定された企業は、長期間のUUVミッション・マネージメント技術、高効率の水中航法、海洋生物付着やサビの軽減、その他長期間ミッションにおける構造材料の劣化対策に関しても調査する予定です。

このプロジェクトでは、プログラムの目標設定と将来システムに必要な重要技術の識別の為、実際に主要技術を海中で実証試験することが含まれています。今回の契約は2021年1月に終了予定となっています。

参照リンク:
https://www.darpa.mil/program/manta-ray
https://www.lockheedmartin.com/en-us/capabilities/research-labs/advanced-technology-labs.html
https://www.northropgrumman.com/who-we-are/business-sectors/mission-systems/
https://www.navatekltd.com/