AMRAAMミサイルアップグレード

F-35AとAMRAAM Photo: pixabay

 米空軍はレイセオン社と4年間1億2500万ドルの契約を締結し、米海軍と空軍のAIM-120 AMRAAM – Advanced Medium-Range Air-to-Air Missileのアップグレードを行う計画です。

これはAMRAAM SIP – System Improvement Programと呼ばれ、AMRAAMの最新モデルであるAIM-120Dミサイルに関して、ほぼ全てのアリアで改善を行うものです。これに含まれるのは以前のモデルと比べて50%増大した射程、発射から命中するまでの全ての飛行領域における誘導技術の改善による命中率の向上などです。

今回の契約では、既に保有済みのAMRAAMミサイルへのソフトウェアアップグレードも含まれています。

AIM-120D – AMRAAMの射程は機密扱いですが、100マイル(160km)以上と考えられています。AMRAAM SIPプロジェクトはミサイルに、双方向データリンク、GPS拡張慣性航法装置(GPS-enhanced IMU)によるより正確な航法、拡張されたノーエスケープエンベロープ、および改善された高いオフボアサイト能力などを付与するものです。アップグレードされ最高速度はマッハ4ほどであると予想されています。

新たにアップグレードされるAMRAAMミサイルはFEA-18EFG、およびF-35戦闘機で運用されると思われます。

AMRAAM SIPはAIM-120D AMRAAMの研究とリスク削減の取り組みに対して運用され、これにより潜在的なシステム改善候補を特定して分析し、改善された機能をAMRAAM AIM-120Dに統合することの実行可能性を提案します。
レイセオン社はアリゾナ州ツーソンで作業を行い、2026年9月までに完了する予定です。

参照リンク:
https://www.aflcmc.af.mil/